予想外の結果 点数
今日学校でテスト返しが行われた。
結果はそこそこだ。
いや、少し以前よりは点数があがったと感じだろうか。
頑張って毎日勉強した成果だろう。
今日は帰りにコンビニでスイーツでも買って、自分を労おう。
そう思って、どんな商品を買おうか考えていたら、視界に白いものがうつった。
紙だ。
目を凝らすとそれはテストの紙だと分かった。
道にテスト用紙が落ちていた。
きっと誰かが友達とテスト結果の話をしている間に、落としてしまったのだろう。
実物を見せながら会話とは、さぞ極端な点数だったに違いない。
そう思った私は、テスト用紙を拾い上げてみた。
驚くような高得点か、それともあきれるような一桁の点数か。
しかし、そのテストの点数はどちらでもなかった。
ある意味、後者の方に分類されるだろう。
マイナス三点。
名前の書き間違えが点数からひかれていた。
私は、扱いに困るそれを手にして硬直していた。
クラスの番号が書いてある。
とりあえず直接渡さないで、今度その人のクラスの教師にそっと届けておこうと思った。




