秋
骨組みだからまだ修正するよ
眠いから投稿だけするよ
「やぁ、少年」
「っ?!」
声をかけられた男の子は声の方へ振り向き、何時でも逃げられるようにと半身を半歩後ろに引いた態勢を保ちつつこちらに目を合わせた。
「まぁまぁ、そんな警戒しないでくれ。俺はちょっとした旅人でね、うんと遠いとこから来たんだ。この町のことを少しばかり聞きたいんだがいいかな?」
「…いいよ、そこのベンチに腰掛けながらでもいい?」
男の子は警戒を崩すことはなくとも、近くのベンチを指さした。
「あぁ、勿論いいとも。先に謝っとくけどいろいろ質問させてもらうよ、面倒だとは思うけどごめんよ。代わりに、聞きたいことがあったら何でも聞いてくれていいからさ」
「…分かった」
二人は近くにベンチに腰掛け、旅人から話を始めた。
「先ずは…そうだな、秋について聞きたいんだけどいいかな」
「秋って、温度が下がって葉が赤くなったりするあの季節の?」
「そう、その秋」
「まぁいいけど…さっき言った通り前の季節と比べて温度が下がって葉っぱが赤くなったりするんだよ、さわやかな風が吹いて木々がさざめくんだよ。空は青く澄んでいて、夕方になればきれいな赤色に染まるんだ。あと秋はいろんな催しがあっていろんな人が集まってお祭りになるんだよ。そういえば秋は色んな物が実るから美味しい食事も味わえるんだよ。」
「色々教えてくれてありがとうな、君も聞きたいことがあったら何でも聞いてくれよ」
「いろいろ質問したいけど、これだけは聞きたいな」
「お、なんだい?」
「僕はあとどれくらいで死ぬの?」
「あと半刻かな」
「ふぅん」
「驚かないんだね」
「そんな気はしてたんだ。…けど唯一心残りだとしたら話に聞いていた美しいこの世界を見れないのが残念だね」
「やっぱり見えてないんだな、目をみえるようにしてやってもいいよ?代わりに君の魂をもらってくけどね」
「うん、いいよ」
男の子は狼狽えたり考えるそぶりも見せることなく了承した。
それを聞き旅人は男の子の目に手をかざした。
そこに光が集まり男の子は少し眩しそうに反応する。
そして、男の子が目を開けると
空は赤と青を何層も重ねたミルフィーユのようになっていた。赤い肉からできた木は唯一ついてるいくつもの口から何かをささやいてる。少し離れたところでは人が密集し、罵声だけでなく銃弾も飛び交う騒ぎとなっている。店で売られているものはペンキで塗られたかのような色をしておりとても食欲が沸きたてられる様な物ではない。
「どうだい、君から見た世界は美しいかい?」
「仮にも僕が生まれてきた世界なんだ、少し不気味でもなんてことはない、話に聞いていた通りの美しい世界だよ」