表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

1/88

1:Re:ゼロから始まる貧乏生活……!



「げほっ、げほ……!」


 暗くて冷たい洞窟の奥地で、私は血を吐きながら倒れ込んでいた。

 周囲には錆びた剣や槍を持った骸骨の化物・スケルトンどもが、ガタガタと骨を鳴らしながらにじり寄ってきている。

 対してこちらは身体じゅう傷だらけで『魔力』も空っぽ。もはや私に、抵抗できる手段などなかった。完全に詰みである。


「はぁ……ここで終わりかぁ。私の人生、最悪だったなぁ……」


 死の間際、私は二十年の生涯を振り返ってそう呟いた。

 

 まず生まれた家が最悪だった。一応は男爵の家系に生まれたのだが、貴族とは名ばかりで常に貧困に喘いでいた。

 そこそこ優秀な『魔法使い』だった祖父が、若い頃に戦争で成果を上げて貴族に取り立ててもらったのだが、与えられた領地は枯れ果てていて、とてもじゃないが贅沢な暮らしなんて出来なかった。


 ――領民たちもどこかから流れてきた罪人や病人ばかりで、みんな死んだ目をして生きてたっけ。

 そんな場所に生まれた私がまともな人間になれるわけがなかった。生活苦から母親は出ていき、常に空腹に苦しみ続ける日々を送っていれば、絵に描いたような根暗女になるに決まっている。

 当然ながら身体も育たず、底辺貴族の痩せっぽち女となれば嫁ぎ先も見つからず、十五歳になる頃には「家のために金を稼いできてくれ」と言われて無理やり『冒険者』にさせられ、モンスターどもと殺し合う日々が始まったのだった。


 ……辛くて苦しい毎日だったよ。回復薬の素となる薬草を採るために、私自身が何度も傷付き……貴族たちが装飾品とするモンスターの素材を得るために、貴族令嬢であるはずの私が命を懸け続けた。

 そうして五年間祖父から引き継いだそこそこの魔力だけを頼りに、何度も死にかけたり、暗い性格のせいで同業者から馬鹿にされたりしながら、必死で戦い抜き――大した成果を上げることもなく、私は死ぬことになるのだった。


「ははっ、もういいや……殺すなら殺しなさいよ!」


 あまりにもゴミみたいな人生に笑いながら、周囲のスケルトンどもに吼え叫ぶ。

 ああ、そういえば笑ったのなんて何か月ぶりだろう。涙だったら毎晩こぼしているというのに。

 そんなどうでもいいことを思いながら、私は全身をズタズタに斬り裂かれていったのだった。




 そして。




「――おお、ようやく生まれたか! 性別は……なんだ、女か」


 ……えっ!? あれっ、どういうこと……!?


 スケルトンどもに嬲り殺されたと思ったら、次の瞬間、なぜか私はお父様に抱き上げられていた。

 ど、どういうことッ!? まさか奇跡的に助かって、親が病院に入れてくれたとか……っていうのは二重の意味であり得ないな、うん。間違いなく致命傷を負ってたはずだし、家に治療費なんてないしね。


 ていうか目がぼんやりとしか見えないんだけど、なんかお父様、すごく若返ってる感じがしない……?


「んん? なんだこの子は……まったく泣かんがどういうことだ? ……まぁ生きているのならそれでいい。お前の名前は今日から『ソフィア・グレイシア』だ。グレイシア家の名に恥じぬよう立派に育つように」


 は、はぁ? そりゃ私はソフィア・グレイシアだけど……え、本当にどうなってるの……?

 私はしばらく困惑した末、急に来た眠気によって静かに意識を落としていったのだった。



 

【恐れ入りますが、下記をどうかお願い致します】


すこしでも

・面白かった

・続きが気になる


と思っていただけましたら、ブックマークや評価をぜひお願いします。


評価はこのページの下側にある【☆☆☆☆☆】をタップすればできます。


今後とも面白い物語を提供したいと思っていますので、ぜひブックマークして追いかけてくださいますと幸いです。


あなたのそのポイントが、すごく、すごく励みになるんです(ノシ ;ω;)ノシ バンバン


何卒、お願いします……!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
\デデドンッ⭐/
「底辺領主の勘違い英雄譚」発売中。漫画やってます❗
「貧乏令嬢の勘違い聖女伝」も発売。こちらも漫画やってます❗
↓画像をクリックすると書報ページを経由してAmazon予約ページに行けますよ~⭐
「底辺領主の勘違い英雄譚」の表紙~!
「貧乏令嬢の勘違い聖女伝」のソフィアちゃんで~す!
最新作「魔物の言葉がわかる俺は、彼らと共に国を出る~俺は魔物たちと国を作って幸せになるから、俺や魔物を虐げたやつらは悪いが勝手に絶滅してくれ~」もどうぞー!
― 新着の感想 ―
[良い点] 面白い面白い面白い! 1話読んだだけでわかる! 話のテンポと表現力がまさに私の目指してる小説。 応援させていただきます!
[一言] 冷静に考えると赤ちゃんに語りかける父親って側から見たらちょっと怖いなw
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ