国際安全保障論
2018
用語解説によって授業内容と教科書に対する理解力を問うた。
また、論述問題では、思考力と文章力を問うた。特に、冷戦の起源を様々な因果関係から比較して論じることが重要である。
2017
国際安全保障に関する基本的な知識の習得と、理論の応用力を問うた。
教科書をしっかりと読み込んでいることが前提である。
あわせて、大学生にふさわしい論理構成と文章力を求めた。
2016
用語解説により授業内容の理解を確認し、論述問題で論理力と表現力を総合的に評価した。
とくに、国際政治における理論と事実関係を組み合わせて議論できるかどうかを問うた。
2012
出題意図
教科書を含み、授業内容の正確な理解、批判的な分析力、文章表現力を確認すること
講評
用語解説については概ねよくできていたが、「マッカーシズム」については正確な記述が少なかった。論述問題はよくまとまった答案が多かった。しかし、教科書の読み込みが不足しているのではないかと思われる。また、独自の分析を加えた答案も乏しかった。(2012)
2011
意図
安全保障の理論と実態の双方の理解及び論理的な文章表現を試した。
講評
論述問題は概ねよくできていた。ただし、用語解説では誤答が目立った。総じて、教科書を熟読して試験に臨むようにしてほしい。
2010
用語解説は概ねよくできていた。論述問題では、冷戦後の安全保障問題を羅列するだけで、その特徴や意義について分析の不十分なものが少なくなかった。
2009
用語解説は概ねよくできていたが、「安全保障共同体」と「集団安全保障」との混同が 目立った。論述問題では、具体例のないものや理論的な分析のないものが多かった。事例と理論の組み合わせが求められている。
2008
用語解説は概ねよくできていたが、相互確証破壊について誤答が目立った。論述問題では、ドイツ問題や日本問題、原爆開発など、冷戦の起源に関する争点を列挙している者が多かったが、ここで求められているのは、伝統主義や修正主義などアプローチの相違である。
多胡
2015
必ずしも図表を入れなくてもよいが、ゲーム理論やバーゲニングのプロセスが理解できるように丁寧な論述が求められる。また、誤字脱字は大変多く見られたので、ぜひとも気をつけていただきたい。先生攻撃といった単語を見ると、とてもがっかりしてしまいました。
集団的自衛権の問題を含め、国際安全保障論の学びをさらに深め、日本がどういったスタンスで対外的に関与するといいのか、セキュリティジレンマの罠にはまらずに済むのか、ぜひ考えていただきたいと思います。
2014
ナッシュ均衡の定義、指示通りに図を描いているかどうか、二つ以上のモデルを比較することをしているか、など、どれかが欠ける答案が多かった。ぜひ、問題文はしっかり読み、何を求められているかを一定程度把握してから、問題をとき始めていただきたい。