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魔王の隣で勇者を想う  作者: 遠山京
第三章 令嬢と姉

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044もしも私じゃなかったら

「おかえりリード…大丈夫?」


「…大丈夫に見えんのかよ」



時計が示す時刻は22時。

げっそりして私の部屋を訪ねてきたリードを寝巻きで出迎えた。

随分絞られたようだ。

素を隠せていない…というか隠す気力すら無さそう。


三時間くらい前に屋敷に戻ってきた気配はあったけど、お父様とシェド、リードは夕食時にも姿を現さなかった。

お父様とシェドは後始末に追われ、リードは…執事と、メイド長のカメリアにみっちり罰を受けさせられていたようだ。


ちなみに無事見つかることなく自室に戻れた私は、一緒に夕食をとった母に『アカネちゃんは真似しちゃダメよぉ…本当に、絶対ダメなのよ?』と言われた。

…見つかって、無いよね?

最後は真顔だったの、気のせいだよね?



「ああくそ…事務仕事なんて好きじゃねーのに…全部アカネのせいだからな」


「わかってる、今度埋め合わせするから…」



罰として事務処理の手伝いをさせられていたらしい。

それは悪かった。

私のわがままで連れ出した自覚はある。

お姉様たちのピンチを救えたのだから後悔はしていないけれど、巻き込んだリードへのお詫びはまた別の話だろう。

単身王子夫妻を助けに行ったとされるヴィンリード・スターチスは、一部の騎士や、噂を聞いた市民からは賞賛を。

しかし保護者の立場の者達からは言いつけを破ったとしてきつい叱責を浴びせられた。

リードと一緒に行動していた少女の存在は何とかうやむやになったようだ。

一部ではマリエルであるとの話になってしまっているようだが…

ちょっと派手な魔術使ったせいかな…



「でもさ、お姉様たちも兵士達も、冒険者達もみんな無事。リードのおかげだよ、有難う」



お姉様たちは無事、屋敷の側にあるパラディア王室の別邸に入ったことが伝えられた。

例年ならそこで身なりを整えてから、数時間後にはこの領主の館へ訪れて滞在の形をとる。

パラディアの別邸があるのになんでわざわざこの屋敷に泊まるのかは知らない。

…もしかして、私がいるからかな?


何にせよ、今回は事態が事態だ。

今夜は医者や治癒術士からの診療と治療を受けて体を休め、明日改めての訪問となるらしい。

もし大怪我の一つもしていたら、国際問題だっただろうなぁ。


被害が最小限で済んだのは間違いなくリードのおかげだろう。

にっこり微笑んで労うけれど、半眼で舌打ちされた。

おお、かなり荒んでいらっしゃる。



「ごめんって、機嫌直してよ」



困り顔をする私を見て、リードは大きな溜息をついた。



「アカネは男の機嫌のとり方を分かってないなー」


「男の機嫌取りが上手い十四歳令嬢ってどうなのかしらね…」



末恐ろしいな。

いや、世の中にはいるんだろうけど。

私にそんな手練手管を期待されましても。



「どうすればいいか教えてあげようか?」



そう言うリードは妖艶な笑みを浮かべている。



「リード…男の機嫌取りしたことあるの?」


「…そっちじゃねーよバカ」



行方不明中の生活の闇を見たようで思わず痛ましい声が出たけれど、違ったらしい。

苛立った声で吐き捨てられた。

もしかして今のは口説き文句だったのか。

気付いてあげられなくて申し訳ない。

奴隷経験アリの美少年が口にするにはあまりにセンシティブな言い回しだったもので。

とりあえずいつもの調子を取り戻したみたいで良かった。



「まあその様子ならアカネは無事に帰れたみたいだね」


「うん。まあ帰った後、分身をどうやって消せばいいのか分からなくてちょっと焦ったけどね…」



触れても『お仕事終わり!』と唱えても消えてくれない分身。

このままじゃ私が二人居るという事でかえって騒ぎになってしまう。

リードだってもう既に街の外に行ってしまったことになっているので、屋敷の中にいたらおかしい。

見かねたように室内に押し入った風見鶏が私とリードの分身を丸呑みするという荒業に出てくれたおかげで事なきを得たけど。


リードに関しては、一度エレーナが部屋に様子を見に来ていたらしいからちょっと時系列で矛盾が出てるみたいなんだけど、その疑問は胸に秘めておくよう伝えておいたので両親やシェドの耳には入らないはずだ。

…たぶん。


ところで風見鶏のお腹大丈夫かな?

ていうかあのサイズを呑めるってことは私も…結構不安になる光景だったんだけど私大丈夫かな?



「アカネ?顔色悪いけどどうしたの?」


「い、いや何も…そういえば、風見鶏はまた屋根に戻っちゃったみたいなんだけど…」


「ああ、そうなるようにしておいたからね。これでまた何かあったら乗れるでしょ」



分身を処理した後、風見鶏は巣へと帰るように屋根へ戻り、もとの大きさに戻って風見鶏として収まった。

騒ぎになる前でよかったけど、庭師のエデンさんが首を傾げて見上げていたから、もしかしたら無くなった事に気付いていたのかもしれない…

でもそうか、これからもあの子はここに居てくれるのか。



「それじゃ、あの子飼うってことだよね?」


「まあ飼うっていうか…そこに居てもらうだけだけど。何か問題があった?」


「いや…餌は?」



私の問いに、リードは雷に打たれたごとく動きを止める。



「…必要だったのか…?」



呆然と呟き、リードの視線が窓際に走る。

そこにいるのは鉢植えの小さな観葉植物。

元はリードがくれたガーベラで、それを改造してもらったものだ。

続いて私のドレッサーに視線が向く。

そこの中には髪飾型の魔物も納まっている。



「いやほら、あの鉢植えの子は植物だから…でも水と肥料くらいはあげてるし、髪飾りの子はどうも鳥ベースみたいだからこっそり木の実とかあげてるよ?」



魔物に餌をあげるという発想が無かったらしいリードは私の言葉に衝撃を受けたようだ。



「え、必要なかったの?」


「…いや、必要らしい」


「らしいって」


「いま聞いた」



餌が必要か否かを魔物に直接聞いたらしい。

それは魔王の能力なのだろうか。

しかしそんな質問を向けられた魔物の気持ちとは…

ブラックな上司の下についている彼らが気の毒だ。



「で、じゃあ風見鶏はどうするの?」


「…植物と同じように水で生きていけるように後で改造してみる」



金属製の風見鶏を植物と同じように、とはどこの錬金術なのか。

光合成とかするのか。

あのボディに葉緑素はあるだろうか。

『無理だった』と言って今後こっそり餌をやりにいくことになるリードの姿を脳裏に浮かべつつ、ひとまず突っ込むのはやめておく。



「問題はそれくらい?」


「うん、ああそうだ。あの後ね…」



忘れちゃいけない大事件があったんだった。

マリーやエルマンと出会ったこと。


けれどそれを話そうとして…とあることに思い至り、舌が止まる。

マリーに会った時に感じた心地よさ。

もしかしたらリードも、私に感じたのと同じものをマリーにも感じるのかな?


突然浮かんだ素朴な疑問が、妙に心中をざわつかせた。

どうして今まで思い至らなかったのか。

私は普通の人間だ。

特別な所があるとしたらそれはマリーに由来するもの。

リードが私に特別な何かを感じるとしたら、それはつまり、マリーに感じるものと同じ。


当たり前のこと。

当たり前のことなのに…仮定の話で、どうして私はこんなにショックを受けているんだろう。


互いが側に居ると心地よく感じるあの現象。

それが迷宮由来のものなら、原作でもひょっとして…


『貴方を倒したくない』


それは原作でマリーが魔王ヴィンリードと対峙した時、口にした言葉だ。

これまで自分を苦しめた迷宮での出来事、魔王の蛮行の数々、その事実にゆれつつも、彼女はそう言った。

魔王が自らの過去を語った後の発言だったから、そのせいだと思っていた。


『貴様は近づくな』


そしてこれはその後、交戦中に魔王ヴィンリードがマリーに向かって言ったこと。

単に甘い事を言うマリーを突き放す為の言葉だと思っていたけれど…

こうは考えられないだろうか。


マリーと魔王ヴィンリードは、互いが近づくと心地よい感覚になることに気付いていた…?

だからこそマリーは魔王を倒す事をためらい、魔王は攻撃の手を鈍らせるマリーを遠ざけた。

それは…それはまるで…


マリーとヴィンリードが、運命の相手同士みたいだ。


魔王になった男と、それを打ち倒す少女の悲恋。

どこかにありそうな話だ。

けれど妙にしっくりきた。


いや、そんなはずはない。

マリーはファリオンと心を通わせたのだから。

そもそも原作とこの世界がどこまでリンクしているのかは分からない。

分からないけれど…リードと私が互いの魔力を心地よく感じたのは事実だ。


だとすれば、リードだって…マリーに会えば…

気付けば唇をかんでいた。

リードが私に心地よさを感じたのは、私がマリーと同じ能力を持っているから。

あの日、朝市で…もし通りがかったのが私じゃなくてマリーだったなら。

この世界はどんな方向へ向かっていたんだろう。

少なくとも私の側に、リードがこうして座っていることはないはずだ。

気にしたって仕方ない話なのに…

不意に浮かんだそんな考えの数々が、渇いた喉に引っかかる。



「アカネ?」



突然黙り込んだ私に、リードが訝しげな顔をした。



「…ごめん、何でもない」


「何でもって…そんな青い顔してそれは無いでしょ」



白い指先が優しく私の頬を撫でる。

…この手はもしかしたら、マリーに伸ばされるべきものだったのかもしれない。



「…何があったんだよ、アカネ」


「何でもないってば」


「いやどう考えてもおかしいだろ」


「今日はちょっとアレの日なだけよ!」



もちろん嘘だ。

リードは一瞬凍りついた後、青筋を浮かべて大きな溜息をつき…堪え切れなかったように怒鳴った。



「もうちょっと上品な誤魔化し方ねーのかよ!」


「はー!?事実を語るに上品も下品もありませんけどー!?」


「今までそんな素振り見せたこともねーしお前そんな重い方でもねーだろ!しかもあんだけ風見鶏の上ではしゃいでた奴がそんなわけあるか!」


「イキナリ来たりもするんですー!いつもは軽くってもその時々の体調やストレスで重さが変わる事だってあるんですー!知ったかぶりしないでよっていうかそのへんの知識どこで仕入れて来てんの!?」


「色々あったんだよ!」


「それ何も突っ込めなくなるやつじゃない、ずるい!」


「つーか十分元気そうじゃねーか!さっき何言おうとしてたんだよ、吐け!」


「なんの話かわかりませんー!」



素を出してまで何とか吐かせようとするリードと、頑なに話を逸らし続ける私の攻防は十分間続いた。

ヒートアップする私達を止めたのはエレーナだ。

部屋の前を通りがかったら口論が聞こえたらしく、何故か嬉しそうな顔をドアから覗かせて『痴話げんかです?』とか言われてようやくお互い我に返る。

適当にエレーナを追いやり、なんだかきまずい沈黙が降りる中、最終的にリードが引き下がった。

未だかつてない大きな溜息と共に。



「分かった。本当に何もないって言うなら信じる」


「……」



急にテンションを下げられて、ムキになっていた熱のやり場に困る。

謝るタイミングすらつかめないまま、リードは退室した。



「でも本当に何かあったらちゃんと話せよ」



私の頭をぽんと撫でながらそう言って。



「…何やってるんだ、私…」



ぽつりと呟き、ひっそり落ち込む。

ただ心配してくれているだけの相手に…とても年頃の女子が年頃の男子にするべきでない言い訳を並べ立てた。

…穴があったら入りたい。


明らかに何か隠し事をして、明らかに様子がおかしいんだ。

そりゃ聞き出したくもなる。

事前にあそこまで考えが至っていたら、あんな不用意に話をしようとしなかったのに…

自分の浅はかさを恨んでももう遅い。


心配そうな表情、去り際に頭を撫でてくれた手のひら…

申し訳なさと同時に、今ばかりは妙に空しく感じた。


所詮、私はマリーのコピーで、本来の彼女の立ち位置を奪っているのでは。

いや、原作でもそんな展開は無かったんだから…

だけどこれだけ原作とは違うこの世界だ。

私が踏んづけて本を破ってしまったせいで、この世界は狂いだした。

それってつまり…

私のせいで、誰かと誰かの大切なつながりが切れてしまっているんじゃないか。


マリーの側に居るのがファリオンじゃないことに安堵したけれど、本当にそれでマリーとファリオンは幸せになれるんだろうか。

いや、もしかしたらヴィンリードとマリーが結ばれるべきだった可能性も…

運命論を信じているわけではないけれど、本の中の世界だと考えるとそれは急に現実味を増して、罪悪感が胸に重く沈み込んだ。

ベッドの中にもぐりこみぎゅっと目を閉じながら、取り留めのない考えを頭の中でぐるぐる回す。



『アカネ』



くぐもったような、かすかな声が部屋の中から聞こえた。

驚いてシーツを跳ね除ける。

私を呼ぶ声はもう一度聞こえた。

その出元と同時に声の主に思い当たる。

ベッドから降りてそちらへ向かう。



「…リード、びっくりするんだけど」



カラカラと引き出したのはドレッサーの引き出し。

髪飾りにあしらわれた銀細工の鳥がこちらをじっと見ていた。



『でもその様子だと、まだ寝てなかったんだろ』


「まあ…そうだけど」



時計を見てみれば、とっくに日付が変わっている。

ベッドに入ったのは23時ごろだ。

いつの間にこんなに時間が経っていたんだろうか。



『この髪飾り、ベッドまで持ってってくれ。少し話そうぜ』


「…いいけど」



さっきの今で、素直な返事ができない。

反してリードは切り替えたらしく穏やかな声。

…おかしいな、私の方が年上のはずなのに…リードってこういうとこ大人だ。

口調は素が出たまんまだけど…さっき散々言い合ったから、取り繕うのを諦めたんだろうか。


ナイトテーブルの上に髪飾りを置き、再度ベッドにもぐりこむ。

この国の夏は、現代日本の夏ほど寝苦しい暑さにならない。

薄く開いた窓から吹き込む風が頬を撫でて気持ちいい。

うっすら目を細めると、その風に乗って優しい声が耳に届く。



『アカネは…俺に嘘吐くの下手だよな』



優しい声で、嫌味。

思わず言葉を失った。



『あ、誤解すんなよ。褒めてんだから』


「どこがよっ」



窓も開いているしこんな時間だ、必死に怒りの声を抑える。



『息を吐くように嘘を吐くやつだっている。でもアカネはそうじゃねー。スターチス夫人とか特定の人には猫被るのうまいくせにな。でもそれだって誰かを傷つけるような嘘はつかないだろ』



まあ…そうね。



「別に誰かを傷つけるような嘘をつきたいなんてことも無いし…リードに猫被ったって仕方ないし…」


『そうだな、俺には気を許してる。何か隠そうとして嘘を吐いても、それが俺にはしっかり伝わってる。ああ、何か隠してーんだなって』



…それダメじゃない?



『でも…だから俺は安心してお前の側に居られる』



その言葉に、何か言い返そうとしていた声が引っ込んだ。



『お前の言葉には裏表が無いって思える。…まあ、お前は裏を持ってるつもりでいるかもしんねーけど、丸見えだ』


「……」



ホントにこの男はいちいち言い方が引っかかるな。



『その素直な性格も、ころころ変わる表情も…貴族の子女としては失格だろうけど、俺は…お前のそういうとこ、結構気に入ってる』



素直な性格、ころころ変わる表情…

リードが気に入っているといったそれは、マリーのものじゃない。

まぎれもなく、私の話だった。



『だから言いたくないことがあるならそのままそう言え。変に隠そうとする方がこっちも気になる。まあ…それでも今日みたいについ聞き出そうとしないとも言えねーけど…善処はする』



なんだかバツが悪そうな口ぶりで、曖昧な譲歩をされた。

思わず口元が緩む。

リードの方こそ…私には結構、本音で話してくれてる気がするな。

私がうまく騙されている可能性だってあるけど、そう思いたい。


目を閉じて、リードの言葉を反芻する。

リードが今見てくれているのは私だ。

心配してくれているのも、他の誰かじゃなくて"私"なんだ。

私がずっと気にしていたのは"原作"とか、あるかもわからない"運命"のことばかり。

リードはちゃんと私を見てくれているのに、私が気にしていたのは未だに"物語の中のヴィンリード"だった。

そう気付いてしまえば、この言葉を前に塞ぎこんでいることのなんて失礼なことか。


忘れてたな、前に思ったこと。

全てはタイミング。

私がリードと出会ったのも、偶然だけど…

たしかに奇跡みたいなタイミングが重なった出会いで、他の誰かの"合わなかったタイミング"を気にしたって意味なんか無い。



「リード、有難う」


『…少しは落ち着いたみてーだな』



こんな一言だけでそんなことを理解してくれるくらい、リードはもうずっと私の側にいてくれてるんだな。

リードと出会ってもう四ヶ月。

その時間は思った以上に長い。



「今日あったことは、いつか話すよ」


『…別に。アカネの身に危険が無いってんならそれでいい』



さっきは長時間粘ってまで聞きだそうとしたくせに、と苦笑する。

もしかしたらリードも自分の部屋に戻って、ちょっと反省してたのかもしれないな。

胸の奥にほんのり温かいものを感じながら、目を伏せた。


だけどまだ、マリーのことを話す勇気は無い。

こんなに怖くなるのが何故なのか、自分でも分からない疑問には蓋をして…

気付けば私は眠りに落ちていた。

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