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第1章 New Hope(新たなる希望)Act14闇に堕ちし友 Part3

2人に駆け寄るミーク。

シャルとチアキに魔獣鬼を倒したら魂がどうなるのかを教えると、

希望に輝く瞳を向けてきたのだった・・・

「シャルレット、チアキ!」


2人にミーク王女が駆け寄る。


「あ、ミーク姉様」


倒れ込んだチアキを起こしてシャルが振り返ると、


「警護官は無事なのかシャルレット」


眼を廻していたチアキが、呂律の廻らない声でなんとか答える。


「ふぁい、ミーク姉姫様。らいじょーぶれす・・・」


シャルに抱き起こされて、ふらふら立つチアキに、


「あまり大丈夫でもなさそうだな。

 それより礼を言わねばならないな、警護官」


ミークはチアキに指で教える。


「はい?・・・あっ!」


ミークの指先を見たチアキが気が付き、そして・・・。


「良かったぁ!魂を取り戻せたのですね!」


ミークの指した先で、魂を奪われていた魔法使い達が起き上がってくるのに喜びの声をあげた。


「そうだチアキ!お前のオカゲで皆、正気を取り戻せたんだ。重ねて礼を言うぞ!」


ミークが軽く頭を下げて謝意を述べる。


「魂を取り戻せて良かったです。

 魂を奪った者を倒せば、魂を取り戻す事が出来るのも解りました事ですし・・・」


チアキはシャルを見て、


「ラル皇太子姫もきっと」


第1王女の魂も取り戻す事が出来るのではないと話す。


「そうだよねチアキ。きっとラル姉様の魂も取り返せるよね!」


希望に瞳を輝かせたシャルも頷き微笑む。


「そうだな2人共。ラル姉の魂を奪い去った魔女を倒せば、きっと・・・」


チアキの考えた事にミークも力を得た様に瞳を希望に輝かせる。


「ミーク姉様、必ず魔女を倒してラル姉様の魂を取り戻そう。

 そしてこの国を元の平和な帝国へと導こう」


シャルはチアキの手を握り、


「このチアキが居てくれれば、きっと魔女を倒す事が出来るよ。

 だってチアキは刀使いの魔法使いなんだから」


警護官姿のチアキに期待を込めて教える。


「あ・・・の、シャル?」


思わず聞き返すチアキに、ミークもウィンクを贈ってから、


「そうだなシャル。思わぬ力を秘めていた娘だったんだな。このチアキは」


闇との戦いで圧倒的なちからをみせた魔法少女に微笑んだ。


「いや・・・あの、ミーク姉姫様?」


2人に期待されてチアキは困ってしまう。


「私にあんな事が出来るなんて・・・今、思い出しても不思議なのです。

 どうして刀使いの巫女になったのか・・・どうやって古来の力を身につけたのか・・・

 さっぱり解らないのです」


戸惑うチアキが下を向いて話す。


「あの時・・・シャルの命が奪われてしまうと思って。

 大切な人を取り戻したいと考えていたら・・・

 私の中で何かが扉を開けて飛び出してきたのです。

 光を纏った・・・何かが・・・」


闘いの中で、闇に負けそうになって苦しんでいたチアキの中で現れたのは。


「それが私の想いを受け止めてくれたのです。

 私を<剣聖>へと替えてくれたのです。

 どうやってなんて解りません。

 只、シャルを救いたい一心だったから・・・

 だからもう一度巫女になったり<剣聖>となったりする事は出来ないかもしれません」


うな垂れて真実を告げたチアキに、


「ええっ!?たった一度きりの魔法だったの?」


シャルが驚きの声をあげる。


「うん・・・

 それに私を護ってくれた天使様も、実はミハル中尉の願いで護ってくれていたの。

 次の闘いでも護ってくださるか、解らないもの・・・」


更に深くうな垂れるチアキが、申し訳なさそうに2人に言った。


「じゃあ、チアキは偶然勝てたって事?」


アングリ口を開けてシャルが訊く。


「・・・つまり・・・そうみたいです」


・・・・・。


3人は沈黙し、見詰め合う。


「ああああっ、駄目じゃん!」


「期待したのにぃっ!」


ミークとシャルが落胆の声をあげる。


「め・・・面目次第めんもくしだいもありません」


二人の声に小さくなってチアキは謝った。


3人の娘が言い合っている広間に、黒い影が忍び寄る。



「じゃあチアキは、もう2度とあんな力を出す事が出来ないの?」


シャルが残念がってチアキに問う。


「う、うん。解らないけど多分・・・」


「そんなぁ・・・」


答えたチアキにシャルが言い返そうとした時。



「あーっはっはっはっ!どんな魔法使いが私の下僕を倒したのかと思ったら。

   とんだ小娘だったのね!」


広間の大窓に、いつの間にか人影が立っていた。


「誰っ?」


嘲笑う人影は、星明りの逆光で顔形が解らない。


3人が見上げるその人影は窓に佇み、邪な気を発散する。


「今、私の下僕って言ったわよね。

 それじゃあ、あなたがあの魔獣鬼の主人って事?」


シャルが人影へ向って問質すと、人影は一歩窓から中へ進む。


「えっ!?」


3人が驚きの声をあげて、その人影を見上げる。


人影が踏み出したのは広間の中、

床の上ではなく、窓の高さと同じ空中だったのだ。


ふわりと浮んだその人影は、3人を見下ろし、言い放つ。


「そう、ジャドウの契約主は私のあるじ

 我が主の命に従う者は、私の下僕でもある。

 ・・・オスマンの王女よ、久方ぶりだな!」


見下ろした者の髪が揺れる。

その髪の間から、紅き瞳が3人の娘を見詰めていた。


「お前は! 魔女っ!」


ミークの叫びが広間に響いた。


挿絵(By みてみん)



やっと魔獣鬼を倒す事が出来たと思ったら・・・


ボスキャラ登場!?


あの・・・私、魔法力マギカパワー0(ゼロ)なんですけど・・・。


こまったなぁ(棒)


次回 闇に堕ちし友 Part4

君は追い求めた友の影を掴もうと願うのだが・・・

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