ウラヌスの予言の行方①
二代目の王様となったクロノスを筆頭にタイタンの神々たちが支配する事になった
ウラヌスの予言を恐れクロノスは嫁を取るのを戸惑った・・・
なんて事は一切なく自分の兄弟である女神レアと結婚する
レアは大地の女神
大地そのものとなったガイアを治める女神さまだった
2人の間にはその後とっても有名になる神々ヘラ・ハデス・ポセイドンたちが生まれた
しかしクロノスはウラヌスの予言を忘れたわけではなかったのだ
「子供生まれる度に食っちゃえば切られる事なくない??俺天才♪」
とか言ってレアが出産する度に子供たちを自分に献上させ全て丸のみにしていたのである
もちろんガイアの時同様起こったのはレア
ツライ思いをして生んだ可愛いわが子は全て夫の腹の中
そこで末っ子を妊娠した時に姑さんに泣きついた
レア「ガイア様~!クロノスったらひどいんです!!」
ガイア「見てたわよ!!あのクソガキ!!クソ旦那と同じじゃない!!」
レア「ですから、今お腹にいるこの子だけでも護りたいんです!!」
ガイア「任せなさい!!私が知恵を出しましょう!」キリッ
やがてレアは産気づき玉のような男の子を生んだ
レアはすぐに生まれた子をガイアに預けると急いで大きな石に産着を着せて上機嫌のクロノスに差出した
レア「今回生まれた子ですよ・・・ハァハァ」
クロノス「随分息が荒いけどどうした?」
レア「お産がツライんですよ!男のあなたには分からないでしょうけどね!」
クロノス「そ・・・そうか・・・まぁゆっくり休んどいてよ」
そう言うとクロノスは子供の顔も見ずにそのままいつも通りに丸のみにした
レア(よし!飲んだ!!ガイア様の言う通りだ!!)
レアはガイアの言葉を思い出す
「クロノスってバカでしょ?だから石に産着を着せて見せても絶対気づかないわよ笑」
やっぱりけっこう酷いww
石を呑み込んだ事で予言の危機は去ったと思ったクロノスはいつも通りに過ごし始めた
その頃ガイアに預けられた末っ子「ゼウス」は洞窟の奥深くヤギの乳を与えられていた
その泣き声がクロノスに届かぬよう周囲では笛太鼓をかき鳴らす楽隊つき
やがて立派なひげもじゃの青年に育ったゼウスは兄弟を助けたいと思うようになる
流石全知全能の神
教えられなくても知っているww
ゼウス「でもな~一人じゃどうにも・・・あ、でも親父アホだったよな・・・それなら♪」
ゼウスはクロノスの所へ行くと隙を見て嘔吐薬を飲ませた
「お腹の中に兄弟いるなら出せばいいんじゃん♪さすが俺♪」
下から出すのは流石にちょっと・・・って事で上から出すことにしたのだ
薬が効いてきたクロノスはまず大きな石を吐き出した
ゼウスの代わりに飲まれた石である
その後、ヘラ・ヘスティア・デメテル・ハデス・ポセイドンの順番に吐き出した
いったいどれだけの期間消化されずに生きてるのか・・・
そしてどんだけの子供を丸のみにしても大丈夫なのか・・・
まぁ「神様だから」そんなモンらしいw
吐き出された順番は飲まれた順番と反対
つまり長男がポセイドンで末っ子がゼウスなのだが助けられた兄弟たちはゼウスに本気で感謝して
「お前長男でいいよ!俺らオヤジの腹からも生まれたし」
って事で長男がゼウス、末っ子がポセイドンで落ち着いた