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剣と魔術のシンフォニー  作者: たびねこ
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試練のはじまり

ーーーーーーーーーーーー1ーーーーーーーーーーーー

俺の名前はハルト。見習い剣士だ。

なぜ俺が剣士を目指しているかというと父の仇をとるためだ。

俺の父は町一番の剣士で剣術で父の右に出るものはいなかった。

ある日父のもとにドラゴンの討伐依頼が来た。目の赤いドラゴンが山で暴れ回っているらしい。

俺は依頼を断るよう何度も父を説得しようとした。いくら剣の達人でも自分より何十倍もの大きさがあるドラゴンをどうにか出来るとは思わなかった。しかし父は「危なくなったら帰ってくるよ」と言って家を出ていってしまった。いくら待っても父は帰ってこなかった。

俺は父を越える剣士になってドラゴンを倒すと誓った。......誓ったのだが今の俺は父を越えるどころか友達にすら勝てなかった。

毎日「最強の剣士の息子のくせに弱いなー」とバカにされていた。事実なので何も言い返せないのが悔しい。

しかし、それも今日で終わりだ。最近町の外れの森から大量のイノシシが現れ農作物を食い荒らしているらしい。そのイノシシの群れを1人で倒せばみんな俺を見直してくれるだろう。......倒せるかは知らないけど 。俺は早速準備を始めた。と言っても持ち物は鉄の剣くらいしかないが。

本当はもっと持っていくべきのもがあるんだろうけどあいにく狩りに出たことがない俺には武器以外何をもっていけばいいのか見当もつかなかった。

玄関で靴をはいていると母が心配そうに声をかけてきた。

「そんな装備で大丈夫なの?」

「大丈夫だ問題ない。」死亡フラグがたった気がしたが気にせず俺は家を出た。

ーーーーーーーーーーーー2ーーーーーーーーーーーー

イノシシが現れたという畑に着いた。

既に日は落ちおまけに雲で月が隠れてあたりは真っ暗、気温はかなり低くなっていた。

もっと早く家を出れば良かった。だが、今更後悔しても後の祭り。進むしかない。

しばらく歩いていると柔らかい何かにぶつかり尻もちをつく。俺は何にぶつかったんだろうと目を凝らして前方を見るが何も見えない。目の前に広がるのはどこまでも続く闇だ。その時雲の切れ間から月が顔を出し辺りを照らした。俺は何とぶつかったのか理解した。俺の身長の二倍はあるだろうか。鋭い目つきでこちらを睨んでいる。口には立派な二本の角がはえている。四本の足は大きく、踏みっ潰されてしまいそうだ。

そう。俺は巨大なイノシシとぶつかったのだ。.....こんなに大きいなんて聞いてませんよ。てっきり自分の身長の半分くらいだと思ってた。

それも1匹や2匹ではないようだ。 ー ーまずい殺られるーー 直感がそう告げていた。イノシシはさっきぶつかられたことがよほど頭に来ているのか今にも襲いかかってきそうだ。既に話し合いで解決出来る状態ではない。しかし逃げるわけにも行かない。今逃げてしまうとイノシシが追いかけてくる可能性が高く、町に連れてきてしまうことになる。絶体絶命、大ピンチ。流石に町から歩いて数分のところで死にたくはない。それにここで俺が死んでしまうとこの物語が終わってしまう。それだけは避けなければいけない。少しでもダメージを与えれば森の奥に帰っていくかもしれない。俺は覚悟を決めると鉄の剣を構えイノシシに飛びかかろうとする。次の瞬間

『如月流火炎術・獄炎華 ! !』静かな森に凛とした声が響き渡る。すると突然あたりが激しい炎に包まれる。森が、畑が燃えていた。

イノシシは焼豚になっていた。何が起こったのかわからず立ち尽くしていると不意に手を惹かれる。

「何ぼーっと突っ立ってんの?焼豚になりたいのかしら?」手を惹いていたのは俺と同じくらいの歳の黒髪少女だった。

ーーーーーーーーーーーー3ーーーーーーーーーーーー

俺は女の子に手を惹かれて走るのが夢だった。今夢が叶ったのだ。叶ったのだが、俺はちっとも嬉しくなかった。

なぜなら命懸けで走っているからだ。今走るのをやめるとこんがり焼けてしまう。

町を囲っている壁の中に逃げ込むとようやく黒髪少女は足を止めた。

「貴方大丈夫?怪我はない?」黒髪少女が心配そうに聞いてきた。

俺は紳士だ。ジェントルマンだ。女性に無駄な心配をかけさせるのは良くないだろう。

俺はできるだけ笑顔を作ると親指をぐっと立て答えた。

「大丈夫だ問題ない」今日だけでこのセリフを何回言っただろうか。俺が答えると黒髪少女は

「そう、なら良かった1人で家に帰れるわよね?私忙しいから」と言ってスタスタ歩き出す。

「おい、ちょっと待てよ。お前誰だよ。さっきの炎はなんだよ燃えた森はどうすんだよ」俺が問いかけると少女は嫌そうな顔で戻ってきた。

「全部話さないといけないのかしら私忙しいのだけど」

「こんな夜中にこんなところにいるやつが忙しいもんか」俺が言うと少女はため息をついて話し出す。

「私の名前は如月サキ。如月流魔法術の継承者....魔法使いといえばわかるかしら」

「魔法使い?」

「そう、さっきの炎は魔法よ」俺はこの少女が言ったことが信じられず未だ燃え盛る森を眺めた。

「あの森はもうダメね。全焼するまで燃え続けるわ」

「自分の魔法なのに自分で消せないのか?」

「あそこまで燃えると私でも手がつけられないわ」そうか...もうあの森は助からないのか可哀想に。

森が助からないことが分かったので他のことを聞いてみた。

「お前はなんでこんな夜中にこんなところにいるんだ?」

「ドラゴンを倒すため」サキは答えた。

「ドラゴンって赤い目のドラゴンのことか?だったらやめとけ。1人で戦って勝てる相手じゃない」

「どうしてそんなことが言えるの?何か根拠でも?」サキは一人じゃ勝てないと言われたことが頭にきたのかムッとしている。

「俺の父さんが1人で立ち向かってやられたから」

「お父さん?」

「そうだこの町で一番の剣士だ。」

「そうだったの...忠告ありがとう。ところで貴方はどうしてここに」

「俺か?俺はいつか父さんを殺したドラゴンに復讐したいと思っている。そのためにイノシシ少しでも経験をつもうと思ってイノシシを倒しに来たんだ」

「貴方かなりイノシシにビビってたようだけど?本当にドラゴンを倒すつもりなの?」

うっ...。言われてしまった。「うっせこれから頑張るんだよ。」

「今のままだと10年たってもドラゴンに挑むことはできないわ。貴方に本当にドラゴンにを倒したいという気があるなら私のところに来ない?」

「は?」何を言っているのかわからず聞き返す

「如月流で剣術を学ばない?と言っているの」

「でも如月流って魔術専門何じゃないのか?」

俺が聞くとサキがふふんと胸を張る。

「如月流は魔術だけではなくて剣術、武道、射撃術など様々なことを教えているわ」

ほう...これはなかなか魅力的な提案だ。正直今のままだとサキが言った通り10年たってもドラゴンに挑むことはできないだろう。ここでプロに一から教えてもらうのも悪くないだろう。

「ぜひ学ばせてくれ。」

「分かったわ。貴方の入門を歓迎するわ。ただし...」

そこで一度言葉を切ると俺にほほ笑みかける。

「ドラゴンを倒しに行く時は私も連れていきなさい。それが条件」

「おう。一緒にドラゴンを倒そうぜ ! !」

どうして初対面の俺にサキはこんなに優しいのだろうと疑問に思ったが細かいことを気にすると禿げると誰かが言ってたのでこれ以上考えないことにする。

新たな仲間が加わりようやく俺のドラゴン討伐記が幕を開けた。


ーー続くーー







皆さんはじめまして。たびねこです。

今回初めて投稿させていただきました。

おかしな部分か多々あるかと思いますが生暖かい目で見守ってください。

アドバイスなどがあったらコメントよろしくお願いします。

Twitterやってます良かったらフォローお願いします。

@tabineko_1122

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