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別行動

今までの行動や発言からこの問題に、いち早く気付く可能性があった良太だったが、この答えを導き出したのは荒木修也の方だった。


荒木は良太も気づいているだろうと思い、話を開始しようとしたが、自身の名前が出たことで動揺している表情から言葉を飲み込む。


優しさの気遣いなどではなかった。


一つとしては契約。


今まで通りという意味では、この程度の事に気付かないような人間と共に行動する意味がない。それが荒木という周りからのイメージであり、荒木自身絶対に教えないとしている。


もう一つが、予想から来るものだ。答えを知ってからの良太が起こす行動は荒木にとって意味をなさない。


だから、自然と良太の視界に消えるように近くの机に寄りかかり、まだ行動を起こすべきではないと変化を待つことに決めた。


カウントダウンが二つ減る。


そうした頃、新しい白い文字が追加される。


【相】【沢】【武】【雄】。


十字に分断された右側にその二人目の名前は表示される。そうして良太は冷静さを取り戻した。


「……そういうことか」


その言葉に後ろで“ガタッ”と机が動く音が聞こえた。


「で、予想は?」


「これだけでは何とも言えない」


「だろうな」


「だけど……いや、これは……」


良太が飲み込んだ言葉を荒木は無視する。


初めて、この狂気のゲームに集中して取り組むという形から、沈黙に陥る。その中でまたも良太が冷静でなくなっていくことに荒木が一人で行動をする。教室の廊下側へと進み校舎の中を各階の出入り口を中心に確認し、みえる範囲での上階を覗く。


そうした頃確信した。


また道が閉ざされている。


ただし、それを良太には教えない。いずれ、良太は知ることになる上に、実行して初めて納得するしかない。


最低限確認できる事だけを把握した後、荒木が行動できる変化が起きる。


黒板に描かれた図に、クラスメイト以外の新たな図と文字が描かれた。


十字だった図の中央にもう一本白い線が引かれ、すでに書かれた二人の名が上下で分断し元々書かれていた線と上下に挟まれる。そして、荒木が行動を起こしたのは左下に青いチョークで書かれた残数だった。


二十六分の〇。


良太は教室から飛び出した荒木を驚いた勢いで視線を向け、その後黒板に戻す。荒木の行動を理解したのはそれから数分後の事だった。


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