第3話 人のいない街
チュンチュン
「フヮ〜。朝か。」
俺は布団から出て時計を見た
「うわ!もう7時じゃん。仕事に遅れる!!」
俺は急いで着替えて外に出た。
ハアッハアッ
「とりあえず駅には着いた。でも7時10分の電車逃したな。7時23分の電車で間に合うかな?」
そんな事を考えて改札口に向かった。するとあることに気がついた。
「あれ?なんで車掌さんがいないんだ?しかもシャッター閉まってるし。あっ、そうか。今特別警報が出てて駅を使う人がいないから閉まってるんだな。あっ!!思い出した。今日も仕事休みだった。ハアー、帰るか。」
落ち込みながらも家に向かって歩き出した。だが、まだ気がつくことが2つあった。まず、鳥などの鳴き声が聞こえないことだ。人間はいま外に出ては行けないけど鳥は関係ないからじゃんじゃん鳴き喚いてるはずだが聞こえないことが一つ。もう一つは航空自衛隊春日基地の戦闘機やチヌークとか言うでっかいヘリコプターがなくなっていることだ。格納庫にしまってあるんじゃないかと思ったが、格納庫らしき建物のシャッターが開いていて、中には見える範囲で何もなくもぬけの殻だった。なぜだ?とは思ったものの最終的には気にせず家の中でSNSを見ることにした。
「え〜現在怪獣グリードが中国の煙台市から黄海を泳いで横断中との情報が入りました。このまま直進して行くと福岡県糸島市沿岸部の大口海岸に到着が予測されています。現在福岡県の航空自衛隊や長崎県の海上自衛隊が進行経路にて展開し、進行を遅らせています。現在福岡県並びに九州沿岸部にお住いの方は、最寄りの自衛隊基地か警察署に避難してください。お近くにない場合はできるだけ沿岸部から速やかに避難してください。繰り返します…。」
シュッ
「この怪獣はどこから来たのか全くわかりません。これを言葉にするならば、まさに未知の存在と言えるでしょう。♪〜この番組は…。」
シュッ
「今、自衛隊が怪獣に攻撃をしました。すごく激しい攻撃です。グウォーー!!。怪獣がすごく大きな咆哮を放ち…。」
「はぁ。どれもかしくも怪獣、怪獣ばっかり。『ロコペ』の急上昇ワードに〈怪獣〉とか、〈自衛隊攻撃〉とか、〈怪獣日本上陸〉とか怪獣関連のワードばっかりだな。怪獣にはもう飽きたな。
グウーーゥ
「あ〜腹減ったな。冷蔵庫になんかあったかな?」
とことこ
ガチャ
「うわっ、エナドリしか…。」
ガタガタッ
「うっ、うわっ。」
冷蔵庫を覗いていると、なんの前触れもなく震度5強並の揺れが俺の住んでいるマンションを襲った。外では犬の鳴き声やサイレンが鳴っていた。
「ヤバいヤバい!!早く外に出なきゃ!」
俺は、今までにないほどの勢いで外に飛び出した。道路に出た瞬間また同じいや、さっきより揺れの強さが大きくなっている。
ゴゴッ、ゴゴゴッ、ゴゴコゴゴッ
「うわー。もう立ってられない!」
何故か揺れはますます強くなる一方だった。おれはもっと安全なところを探しあたりを見回した。その時、海のある西の方を見た俺は腰を抜かした。俺がみた先には…。
「な、なんであいつが なんで怪獣グリードが!!」




