第2話 作戦失敗
5月5日 10時30分 中国 北京
ドカーン!!
ガシャン!!
ガガガ!!
「グオー!!!」
「クソッ。あいつは無敵か?戦車の一斉砲撃や、ミサイルも100発近く食らってるのに!!全員後退!!天津市まで移動せよ。その際Z-10は後退する部隊を援護せよ。ぶちかませ!」
「「了解!」」
同時刻 天津市
ドコドコドコ
「キャアー。ここに怪獣が来るって。早く逃げなきゃ。」
「どけ、邪魔だ!俺がこの船に乗るんだ。お前らは乗るな!どっかいけ!」
「うえ~ん。ママどこ?」
ブロロロロー
「うわ~。戦車が来たぞ。危ない!」
「助けてください。お願いします。」
「邪魔だどけ!作戦の邪魔だ!!」
「グオー!!!」
「クソ、もう来やがった。足の速いやつだ。全員攻撃開始!!灰すら残すなよ?」
「「了解」」
ドカーン
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福岡 博多区
「うわ~、やっぱり竹下駅の電車止まってるよ。歩くか。」
トコトコトコ
「ハァハァハァ。やっと南福岡駅に来たぞ!あと春日駅まで1kmくらいか。じゃあ家まであと少しだ!頑張ろ。」
トコトコトコ
「やっと着いた!よしッ、今日は久しぶりの休みだから絶対に家から出ないぞ!」
ガチャ
俺は、家に入って早速寝た。これがのちに最悪な状況にする行動だったとは誰も知らない…。
ぐう〜。
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10時40分
ドカーン!!
ドゴーン!!
「グオー!!!」
「クソ、消耗が激しい。このままだとこっちが先に削られる」
「北海艦隊が加勢するぜ!!」
「おおっ」
今の無線の一言に交戦中の部隊員は喜んだ。
「あんたらが天津港まで連れてきたことで戦えるよ。全員一斉砲撃!!」
その号令とともに北海艦隊から砲撃やミサイルが雨あられのように怪獣に降り注いだ。
ドゴーン!!
怪獣は爆発の音と黒煙に飲まれた。そこに居合わせた人々は誰もが「これで終わりだろ」と思った。煙が晴れてくるとそこにいたのは無傷のグリードだった。グリードは何事もなかったように破壊し始めた。
ガガガッ
無線からすべての交戦部隊に向けて指示が出された。
「交戦中の部隊員に告ぐ。交戦中の怪物に向けての核攻撃が開始される。11時までに唐山市まで後退せよ。」
この言葉を聞いた部隊員は困惑した。なぜ市民に伝えずに核を使おうとしているのか。逃げ遅れた市民を見捨てるのかと。だが上からの指示なので背くことはできないので渋々従った。
「おい、あいつらどっか行くぞ!」
「私達を助けて!!」
「待って!行かないで!」
「くそ、あいつら俺達を置き去りにしてったぞ!」
(くッ、俺達はなんて非力なんだ!助けてほしいと懇願する民間人を見捨てるなんて。)
そんなことを考えていても作戦までの時間が刻一刻と迫り、作戦開始1分前となった。
ウーーゥ!!ウーーゥ!!
核兵器使用の前に核攻撃目的地の周囲150キロ圏内の街にサイレンが鳴り響いた。そのサイレンを聞いたある者は慌てふためき、あるものは静かに死を覚悟した。そして作戦開始時間となり、空から一つの鉄の塊が降ってきた。そして爆発した。爆発の光は眩しく、まるで小さな太陽の誕生を見ているようだった。その後爆発の衝撃波が6分の時間を経て到着した。だが、その頃避難してきた部隊員の人たちは「やったー!倒したー!!」という感情はなかった。なぜなら無線からある一言が原因だ
「作戦失敗!」




