第1話 国家崩壊の危機
ガヤガヤ
いつもと変わらない日常。朝起きて、仕事に向かい、沢山働き、ヨロヨロの姿で帰り寝る、そんな日常だ。そんなあるときいつも通り仕事をしていると、机がガタガタ揺れだし、その後に大きくてず太い咆哮が聞こえてきた。急いでテレビを見に行くとすでに多くの社員が見に来ていた。
「み、見にくい。」
やっとのことでテレビの画面をみると驚いた。その画面には中国の首都である北京の荒れ果てた惨状が映し出されていた。ビルは崩壊したり、ドロドロに溶けていたり、倒れてはいないがボコボコに穴が空いていたりと様々だ。画面が映し変わるとまるでゴ◯ラのような見た目の怪獣が映し出された。口からはドロドロの溶岩?のようなものが垂れており、右手には鉄塔、左手には電車を持ち上げていた。こんな画面は見たくなくなり、周りを見渡した。すると社員の顔も嫌そうだった。一人は涙目で口を押さえていたり、一人は膝をつき泣き崩れていたりしている。その後テレビの画面が映り変わりニュースの画面になった。
「え〜現在中国の首都である北京が謎の生物により破壊され国家の機能が麻痺しました。中国は軍を派遣して交戦中ということです。今回の事をうけ、政府は特別警戒を呼びかけています。不要不急の外出を避けてください。」
その後社内放送が流れた。
「ただいま中国国内で未確認生物の出現により政府から特別警戒が出されました。社員の皆様は仕事を現時点で切り上げてご帰宅ください。その際慌てずに、できるだけ非常階段を使いご帰宅ください。今後の仕事に関しては後ほどご連絡いたします。」
こんな社内放送が3回ほど流れた。社員の皆はすぐに帰る準備をした。
「おい、心也」
後ろから俺の名前が聞こえてきた。聞き覚えのある低い声だ。振り向くとそこには同僚の凪翔がいた。
「どうした?凪翔。」
「いや〜大変だよなって。」
「何が?」
「だってお前昨日からずっと残業ばっかで、今日も昨日並みの仕事をしてたらこんなことになってるから。でも仕事を休めるからいいか。www」
「何人ごとみたいに言ってんだよ。お前も残業ばっかだろ。俺と同じだろ。」
「それもそうかwww」
最近残業で同じ境遇だからか最近仲良くなったのだ。
「なぁ、早く仕事終わるから飲みに行かね?」
「お前はバカか。今みたいに会社が終わるってことは居酒屋もやってねーよ。」
「ちぇ〜。お前と飲みたかったのに。」
「また今度な。じゃあ俺もう帰るわ。じゃあな。」
「おう、じゃあな。」
(はあ〜疲れた。あいつと話してるだけで疲れるわ。でも、残業の時の嫌~な雰囲気をかき乱してくれるからいいか。よし俺も帰ろ…)
俺は、家に帰ろうとしたが階段は人が多くてなかなか通れない状況だ。やっとのことで下に降りた俺は外の状況に驚いた。なんといつも通りに行き交っていた人が全く見当たらないのだ。いつもは見渡すと60人強の人が見えるはずなのに、今では社員以外は見当たらないのだ。車道でも同じだった。今では車が2,3台と警察車両だけが通っていた。警察車両は呼びかけをしていた。
「現在、日本全国に特別警報が出されています。警報がなくなるまで不要不急の外出をお控えください。繰り返します…。」
「これは電車も止まってるな。歩いて帰るか。」
そう思いながら徒歩で家に帰ることにした。
※こちらの作品は不定期更新です。




