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競り合い

 ルミとカオリはサークルに参加した。どちらもユウヤと話せるチャンスを虎視眈々と狙っている。まるで、猫科の動物が獲物を狙うかのように。


その時、カオリにチャンスが来た。

「あの〜わたしカオリ。ユウヤくんはどんな女性がタイプ?」

と、ぶりっ子をしてユウヤに質問する。

ユウヤは

「常識やマナーを守れる大人の女性かな」

と笑顔で返した。カオリはその笑顔にメロメロだ。


ルミにもチャンスが来た。

「わたしはルミ。ユウヤくんの血液型は?」

ユウヤは

「O型だよ。ルミってフィンランド語で雪って意味なんだよ」

ルミは同じ血液型だーーーーーし知識も豊富だ、と喜んでいた。

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