出会い
わたしは、ルミ。女子大生で今サークルに参加している。彼女は、一目であの娘なら仲良くなれそうと思い声をかけた。
「あたしはルミ。よろしくね。」
「わたしはカオリ。こちらこそよろしくね」
同い年で誕生日も血液型も一緒だったので、すぐに親友になった。
そして、いつも一緒にサークルに参加したり、一緒に勉強会に参加したり、まるで双子のように過ごしいた。
ルミとカオリは、毎日一緒に授業を受け、ランチを共にし、週末にはカフェ巡りを楽しんだ。彼女たちの友情は、まるで運命的なもののように感じられた。
ある日、サークルの新歓コンパで、ユウヤという男子学生と出会った。ユウヤは背が高く、笑顔が魅力的で、誰にでも優しく接するタイプだった。彼の存在は、サークル内で一瞬にして注目を集めた。
その夜、ルミとカオリは帰り道でユウヤの話題で盛り上がった。
「ユウヤくん、すごく素敵じゃなかった?」とルミが興奮気味に言った。
「うん、すごく感じのいい人だったね。しかも、話しやすかったし」とカオリも同意した。
それからというもの、ルミとカオリの間でユウヤの話題が増えていった。どちらが先に彼と親しくなるか、さりげない競争心が生まれ始めたのだ。
ある日、サークルの活動後にユウヤから二人に声がかかった。
「ルミ、カオリ、今度の週末に一緒に映画を見に行かない?」
二人は一瞬顔を見合わせたが、すぐに笑顔で答えた。
「もちろん、行きたい!」とルミが答えると、
「私も行きたい!」とカオリも続いた。
その週末、三人で映画を観に行くと、ユウヤの優しさと気遣いにますます二人は魅了されていった。映画の後、カフェでお茶をしながら、ユウヤとどれだけ共通の趣味があるかを競い合うように話し始めた。
そして、ある日、カオリがルミに告白した。
「ルミ、正直に言うね。私、ユウヤくんのことが好きになってしまったの」
ルミは驚いたが、同時に自分の気持ちも再確認した。
「実は、私もユウヤくんのことが好きなの」
二人は一瞬の沈黙の後、お互いを見つめ合った。
「どうしよう、カオリ。私たち、親友なのに、お互いに同じ人を好きになってしまった」
「そうだね、ルミ。でも、お互いに正直でいよう。ユウヤくんが誰を選ぶかは、彼の気持ちに任せよう」
それからというもの、ルミとカオリはお互いを意識しながらも、ユウヤとの時間を大切に過ごしていった。友情と恋心の間で揺れる二人は、どのような未来を選ぶのか。彼女たちの心の葛藤は、やがて一つの結論にたどり着く。