第6話 お昼休憩
それからどれくらい経ちましたっけ。
じっ、時間のかんかくがっ。
えーっと。
たぶん。
うーん。
おそらく、三時間経ちました。
お洗濯したり、厨房で皮むきとお皿洗いしたり、廊下のモップがけをしてましたね。
もうくたくたですっ。
ここでやっとお昼休憩。
使用人たちのために用意された休憩室で皆集合。
みなさん、本当に良い人達なんですよ。
見ず知らずの素性の分からない私を受け入れてくれて、あれこれ教えてくれるんですから。
特に、先輩メイドの一人リアお姉さんは、色々と親切にしてくれます。
優しくて大好きなんです。
それにグラマーでぼんきゅっぼん、って感じの体格なので憧れちゃいますねっ。
私も大人の素敵なお姉さんになりたいな。
はぁ、十歳くらいからぜんぜん見た目が変わらなくて、ずっと幼児体系ですもん。
ご主人様はその手の趣味があるから「別に変らなくて良いだろ」とか言いますけど。
見た目が子供っぽい色々、舐められたり侮られたりするんですよー。
一人でうろうろしてたら迷子って思われる事も多かったですし。
お買い物でおまけしてもらえるのは、ちょっとお得ですけど、騙しているようで気が引けますし、いちいち訂正するのもちょっと面倒というか。