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第1話 神崎千代またはチヨ



 初めまして。

 私の名前は千代、神崎千代と申します。


 こちらの世界ではチヨ・カンザキ。またはただのチヨで通っていますね。


 そんなチヨこと私は、特に特別なところのない学生さんです。


 ごくごく普通な一般人です。


 有名人でも、お金持ちでもありません。


 そうだったらいいな、と何度思った事か。


 豪華な生活、羨ましい。


 特に異世界へ行ってしまった時は、お金の必要性を嫌という程、思い知らされましたよ。


 はぁ。


 お金持ちだったら、あふれ出るお金持ちパワーでもっとまともな人と縁を結べたでしょうし、おになりそうなものを持っていれば宿代ご飯代で日々をしのいでいる間に、他の職についていたかもしれませんす。


 でも、しょうがないです。


 もしもなんて、そんなものはこの世界には存在しない。


 ないものねだりをしても、仕方がないですから。


 それより今あるものを大切にして、身近にある幸福を見つめていくのが堅実ですから。


 なんて小難しい話をしてしまいましたが、最初はなんの話でしたっけ?


 ああ、そうです。


 自己紹介でした。


 というわけで、そんな私ですけど、色々あってこの世界でとある人に拾われました(一回、あやしい人のあやしい部屋に閉じ込めらかけるという微妙なイベントを挟んだような気もしますけど。そんな事思い出したくないので、無視する方向で。機会があったら過去回想編なんか作って、お話しますね)。


 私を拾ってくれたその人は、カーライル・ディン・クルガート様。


 一地方の領主であり、とってもお金持ちな貴族なんですよ。


 頭が良くて、多くの人から慕われています。


 あと顔がイケメン。


 結構こうして説明すると素敵な人に見えますよね。


 ですが、残念です。


 なのに、残念です。


 その他の様子でかなり台無しなんですよねー。


 性格悪いし、陰険だし、ドエスだし。


 首の皮一枚でつながった私は、そんなカーライル様の下でメイドをやってるんですけど、毎日大変なんです。



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