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第3話


ルヴィアーノは北門を通り抜けて、迷いの森に来ていた。


迷いの森は、その名のとおり、人が入ると迷って出て来れなくなると云われている森である。

実際、依頼のために森の奥深くまで入った冒険者が戻って来れなくなったこともあるのだとか。

しかし、森の奥深くまで入らなければ、そういったことにはならない事を地元の人達は知っていたため、躊躇なく、採取等をしに行っているのが.実情であった。


ルヴィアーノも、その例に漏れず、深く入らなければ迷うことはないと知っていたため、迷わないギリギリのところまで躊躇いなく入っていく。


「(よし、ここまで来れば、採取して問題ないな。)探査、薬草。」

そういった途端、ルヴィアーノの視界にある一部の草が淡く光る。


ナイフで光った草を根元から切り取り、持参した袋の中に草を入れる。そうすると、どういう訳か切り取られた方の草は光を失う。

その作業を見える範囲の光がなくなるまで繰り返す。


同様に、毒草、麻痺草、眠り草も探して、採取していく。

採取を終えた時に袋に目を向けると、薬草8本、毒草6本、麻痺草2本、眠り草2本と表示されていた。


「(麻痺草、眠り草はここには、あまり無かったか…………)」

そうルヴィアーノが思っていると、耳に微かに、「…ぅさま〜………じぃゃ〜………誰か〜……………」という声が聞こえた気がした。


ルヴィアーノは、辺りに魔物の気配が無いことを確認し、目を閉じて、探査の応用スキルである探知ソナーを声が聞こえた方向に使用した。

すると、頭にその方向の簡易的なマップが浮かび上がる。マップ上には、野生動物は黄色、魔物は赤色、人は青色で表示されていた。


人のいる位置を確認したルヴィアーノは、その方向に向けて、迷いなく走り出す。


しばらくすると、少し開けた場所に、ポツンと佇む人の姿が見えてきたが、それと同時に、その人の後ろ側の草木が僅かに揺れ始めていることも確認していた。


「………あ、貴方。道を知っていたら、教えっ…………」

ルヴィアーノの姿を確認した少女が声をかけようとした時、少女の背後の茂みから、ガサガサッと音を立てて、何かが飛び出して来た。


「っっ逃げろ!!!」

「ぇっ、何?!」

ルヴィアーノのかけた声に反応して、背後を一瞬だけみた少女は、わけも分からず、その場から逃げ、ルヴィアーノのいる方向に向かった。


ルヴィアーノは少女を守るような位置取りをしながら、腰に装備していた刃先を自分に向けた状態で短剣を両手に持つ。また、その間、四つん這いでこちらを見る熊の魔物を睨めつけていた。


「グアアアアアアアアア」

熊の魔物は、獲物を取りそこねたことへの怒りなのか、立ち上がりながら、ルヴィアーノと少女に向かって大きな鳴き声を挙げる。


体長2メートルはある熊の魔物が、それは俺の獲物だと言わんばかりに、敵と認識したルヴィアーノを威嚇する。


対するルヴィアーノは、いつ襲いかかられても良いように武器を構え準備をする。


睨み合いを続けて、どのくらい経った頃か、ついに、熊の魔物がルヴィアーノに襲いかかった。


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