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瞑想編

絶対的な従者に僕は変貌した。それも己の精神の成長を見図るほどの、有望でかつ将来性のある従者だった。確かなことを君に示したい。それは現実も非現実も共に存在しうることだ。これは境目の概念に由来する。物事を分ける境界が存在するという考えだ。境界は架空のものだ。その架空のものが、本来統一された事象を現実と非現実に分けている。よって、境界さえ壊せば、事象は全て統一する。君は精神の豊かさを芸術に求めているらしいが、僕は君の行動を自己的で理性がないものだと視る。それでも君は多分僕の言っていることを無視するだろう。それが自分の成長に必要だと錯覚しているのだ。僕は別に君のために話しているのではない。確認したいのだ。自分の記憶がどれだけ正しいのか。結果的に君は僕を嫌うだろう。

結婚相手が見つかったことを報告しよう。とはいえ、僕はまだ心の準備が出来ていない。それはめでたいことだと君は思うかもしれないが、僕は正直わからない。そして君も多分僕と同様だと思う。分かるのかい、結婚の是非を。僕は異性に惹かれるほど理性を失っていない。だが共同生活、他人を受けいる概念には惹かれている。コーヒーを今までブッラクで飲んでいたのだが、たまには砂糖を入れても悪くない見たいな感じだ。そして博士は僕のいう事を真に受けたらしい。その話はまた今度にする。とにかく僕は次期に結婚することになった。それは君にとっては悲しい報告かもしれない。もうこのように君と語り合う時間は減るだろう。だがそれでも君は僕の唯一の理解者として、僕の苦悩と幸せを見届けてほしい。それはいわば君の義務なのだ。異国で一人、自分と戦い、迷い、やがて答えらしきものに出会った僕の人生経験は君にとってどのような意味を持つのか、それで君の歩む道がどのように変貌するのか、僕はいずれそれを確認するために君と再会するだろう。それまで、元気で根気よく生きてくれ、我が友よ。


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