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色の無い夜に・Colorless Night~最凶妖魔王を倒すため最強呪刀を継承した俺は、魔王に反旗を翻した妖魔姫とじれ恋学園生活しながら妖魔を討つ!  作者: 兎森りんこ
第2章 制服の笑み花の涙

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勉強、誰に教えてもらったの?

 


 麗音愛だ! と反射的にすぐ出てしまう。


『椿? 兄さんが美味しいパン買ってきたから椿にもって、俺今帰ってきたところだから

 そのまま持っていく』


「え? もうそんな時間!?」


『そうだよ、寝てた?』


「わ、本当だ、すみません!」


『え? 誰かいるの?』


「あ、うん。雪春さんが」


『ゆきはる? 白夜団の? 大丈夫?』


「あ、うん。もちろんだよ! あの、どうしよう」


「僕はもう御暇するからお気遣いなく」


「あ、あ待ってください、あの麗音愛ごめんね、またすぐ掛け直します」


『あ、うん』



 資料を机の上に置くと、立ち上がるコートを羽織る。


「すみません、こんな時間まで」


「いや、僕も楽しかったよ。じゃあ」


「あの、御礼させてください」


「いいんだよ、子供がそんな事気にしなくて、でも気軽に連絡していいから

 テストと、同化頑張ってみて。その事でまた連絡する事があると思う」


「はい」


 雪春と一緒に靴を履いて、玄関から出ると

 麗音愛がちょうどエレベーターから出てきたところだった。


「麗音愛! ごめんなさい」


「あ、ごめん、玄関に置いていこうと思ってたんだ……」


「こんばんは」


 雪春が麗音愛に声をかける。


「こんばんは、椿、俺もう行くから」


「僕ももう帰るところだよ、2人でどうぞ用事を済ませて。

 ここでいいから椿さん」


「でも、あの、」


 ポンと麗音愛の学ランの肩を叩くと

「じゃあおやすみなさい、支えてあげてね」と耳元で囁かれた。


「え」


「玲央君と見送って椿さん」


「は、はい」


 そう言うと、雪春はエレベーターに乗り込み手を振って帰っていった。


「ごめん、変なタイミングで」


「私こそ!」


「これ、パン美味しいとこなんだって」


 どっさりと椿にパンを手渡す。


「ありがとう、わ、沢山。剣一さんに御礼伝えてね」


「了解。あの人なんで来たの?」


「あ、えっとね」


 クッと椿がTシャツの胸元を引っ張りゴソゴソするので驚く麗音愛。


「!? なにやって」


 胸元から、ズルっと舞意杖を取り出す。


「これ」


「それは、あの、桃純の……」


「そうなの、同化するように頑張ってって舞意杖って言うんだって」


 舞意杖を手渡されるが「……あったかい……」と思ってしまった。


「これね同化を剥がす儀式の時に使うかもしれないんだって」


「! そうなのか」


「頑張らないといけないね」


「身体に無理はないの? そんな複数に」


「大丈夫なんじゃない?」


 あっけらかんという椿。

 やると決めた椿が不安なんて言うはずもない。


「椿……」


「無理だったら、同化できないかもしれないし、でも頑張るから」


「そんなに頑張らなくていい」


 椿の首にペンダントをかけてあげる。


「美子の負担を軽くする方法は他にもあると思うし無理は禁物だよ」


「うん……わかった」


 それだけだったのだろうかとも、思ったし

 何をしていたのかも少し気になるが、それこそ余計なお世話だな。

 と麗音愛は黙った。


「あ! あのね期末テスト負けないよ!」


「え?」


「わかんないところ、教えてもらったから! 頑張っていい点数とるよ」


「誰に教えてもらったの?」


「今の、雪春さん」


「え」


「学校の先生なんだって、白夜団だけど資格持ってるらしいよ」


「……」


「ん?」


「そ、そう。俺も負けないよ、頑張っていい順位目指そう」


 ニコニコの椿の前で、動揺しないように普通どおりに話す麗音愛。


「うん!」


「じゃあ、おやすみ」


「明日ね!ありがとう~~~おやすみなさい」


 手を振って麗音愛がエレベーターに乗るまで見送ってくれる椿。

 自分の階に戻ると下の駐車場を見てみるが雪春の気配はなかった。


 


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― 新着の感想 ―
[一言] うんうん、麗音愛の心配はちょっとわかるね。 彼は大人だしね。自分より許容量大きそうだしね。 しかも白夜団で既に活躍してるみたいだしね。 うんうん、それ嫉妬だからね〜麗音愛〜♪(๑ᴖ◡ᴖ๑)…
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