おつかいでの出会い
「お釣りで〜す。」
「ありがとうございます。」
俺はあいつにおつかいを頼まれて買い物をしに来ていた。
ちょっと前までこんなふうに外に出るなんて考えらなかったな。まあ、これも全部。
(あいつのおかげだな。)
あいつとの訓練のおかげで、外に出れるようになってきた、そんなことを考えて歩いていると。
「いいじゃんちょっとぐらい〰️」
「は、離してください!!」
女の子が絡まれていた。
「そんな連れないこと言うなよ。俺といいことしようぜ。」
「ほ、本当にやめてください!!」
男は乱暴に女の子の腕をつかんでおり離そうとしない、対して女の子は泣きそうだった。
(なんで、誰も助けないんだよ?!)
周りの奴らは皆みてみぬふりをしていた。まるで関わりたくないかのように。
(........................)
見ているだけで、イライラしてきた。
「おい。」
「あぁ?」
「やめてやれよその娘、嫌がってるだろ。」
俺はその男に近づき女の子を離すようにいった。
「いやいや急に現れて何言ってんのつぅかお前だれ。」
「俺のことはいいだろ、離してやれ。」
「うるせぇよチビ、さっさとどっか消えろ。」
男はそう言ってその娘の腕を引っ張り連れていこうとする。
「............うぅ。」
女の子の瞳に粒が宿る。
「その娘が嫌がってんのがわかんねぇのお前。」
「てめえほんとなんなの、さっきから急に出て来てうぜぇんだけどぶっ殺すぞ。」
「やれるもんならやってみろよ、俺以上に頭が悪そうな奴に負けるもんか。」
「............この野郎!!」
俺の言ったことが余程頭にきたのかそいつは殴りかかってきた。
その男の拳が目の前にせまり、俺は頬を殴られる.............わけがなかった。
「............」シュン
「何?」
そいつの拳を余裕でかわした。
俺はメイドとの訓練の中で武術も習った、まさか役にたつとは思わなかったが。
「............糞が!!」
そいつはどんどん拳を振るってくる、そして俺はそれらを難なくかわしていく。
「ハァハァハァ」
体力が尽きたのか男は拳を出さなくなった。
「ハァハァハァハァ」
男は俺をにらんでいる。
「............どうしたもうやらないのか。」
「...............糞!!」
男はそのままさっていった、残された女の娘は安心したのか表情がやわらいでいた。
「あの、ありがとうございます‼️」
「い、嫌、別になんでもない。//////」
自慢じゃないが俺は今まであいつ以外の女の人とはなしたことがないので、どう接していいか分からずドキドキしてしまう。
「あの人に腕を掴まれて怖かったんですありがとうございます‼️」
「ほ、本当にたいしたことはしてないから、気にすんな。//////」
しかもあいつほどではないが、みためがかわいいのでそれも相まってドキドキしてしまう。
「そ、それじゃあ俺ようじがあるから、じゃあね。//////」
「あっ、待っ」
彼女が何かを言う前に俺はその場から立ち去った。
(素敵な人だったな。//////)
彼女は頬を赤らめていた。
屋敷に帰った俺はメイドに買ったものを渡していた。
「ほら、買ってきたぞ。」
「ありがとうございます坊っちゃま。」
こいつには女の娘を助けたことを言おうか迷っていた。
あれって浮気に入らないよな?いや、まだ付き合ってもいないが。
「そういえば、坊っちゃま。」
「ん?、何だ。」
「女の匂いがしますね。」
「........................」
...............................................こっわ!!
え、なになに、なんか怖いんだけど。いや、確かに女の娘は助けたけどさ。
女の勘という奴なのだろうか。
「え、そんな匂いするのか。」
「はい、しますそりゃもうびんびんに。」
「........................」
「坊っちゃま、何かしたんですか。」
俺は正直に話すことにした。
「そうだったんですか。」
「あ、ああ。」
「............坊っちゃまはもっと自分の魅力に気づくべきです。」
「............はい?」
返ってきたのは意外な言葉だった。
「坊っちゃまはカッコいいしかわいいです、そんな人に助けられたら惚れちゃいます。」
「お、おう。//////」
は、恥ずかしい。//////
「ま、それはそうと坊っちゃまが無事で良かったです。」ニコッ
........................!!
こいつの笑顔を久しぶりに見た気がする。
普段無表情なぶん笑ったときの破壊力がやばすぎる。
「さぁ、坊っちゃまそろそろ晩御飯にしましょう。」
「お、おう。//////」
こいつの笑顔をもっとみたいと、そう思った1日だった。




