あいつの誕生日
俺は今悩んでいた、めちゃくちゃ悩んでいた。なぜかって?それはな、もうすぐあいつの誕生日だからだ!あいつからは毎年祝ってもらっている。だから俺も去年は本をあげたのだ、その前の年もそしてその前の年も色々あげた。俺も恩知らずじゃないそれになによりその頃から俺はあいつの事が好きだったので、今年も何かしらの適当なものをプレゼントしようと考えたのだが、そうはいかない、なぜならこの前の温泉旅行で、互いに相思相愛を確認することができたためだ、ここで変なものをプレゼントして愛想をつかされるなんてことは絶対ダメだ。
(かれこれ、2時間考えているが全然何を渡せばいいかわからん。)
考えれば考えるほどわからなくなってくる。
(そういえば、あいつ俺のこと好きなんだよな?)
............たとえば。
(お前の好きな俺がプレゼントだぜ。)キラーン
(まぁ、坊っちゃまったら//////)
って出来るか//////‼️めちゃくちゃいたいキザ男じゃねぇか。
(というかあいつ俺のどこが好きなのだろうか。)
ふと、考えてみるとあいつが俺に惚れるような
要素が見当たらない。俺の世話役のせいであいつまで白い目で見られていたし。1日中ベッドの上にいたせいであいつは屋敷からあんまり外に出られていない。
(あれ?、俺あいつに迷惑しかかけてなくね?)
考えれば考えるほどマイナスの方向に向いていく。
(ダメだダメだこれは考えるのをよそう。)
俺みたいな奴が恋愛の事について考えても悪い方に考えてしまうだけだ。プレゼントのことについて考えよう。そう思い考えているとあるものが、目に入った。
............これは
(そういえば、あの女編み物が趣味だったな。)
毛糸のボールだった。よくこれを使って弟にマフラーやらを作っていた。
(俺には何も作ってくれなかったな。)
...........................そうだ!
俺はあることを思いついた。
誕生日当日
夕食を食べ終えた俺たちは、リビングでくつろいでいた。
............よし、そろそろか。
「お、お前に渡す物がある。//////」
「はい何ですか?」
落ち着け、俺、落ち着け。
「誕生日おめでとう‼️//////」
「............え?」
「そ、その今日お前誕生日だろ、いつもお世話になってるし、ケーキを作ろと思ったけど俺、料理ダメ出し。//////」
「........................」
あれ?反応がおかしいぞ。もうちょっと動揺してもいいと思うんだが。
「あの、坊っちゃま。」
「お、おう。」
「言っていいですか。」
「あ、ああ。」
何だ、俺何かやらかしたか。
「私の誕生日は明日です。」
............................................................................................................え?
「........................」
「........................」
空白の時間が流れる。
「........................」
「えっと坊っちゃま。」
ヤバイ、ヤバイ何これめちゃくそ恥ずかしいんですけど。楽しみにしすぎて誕生日の日間違えるとかあるかよ!!
「あの、坊っちゃま。」
「............」
絶対に愛想をつかされた、くそ、最悪だ。
「私は坊っちゃまのそういう所も可愛くて好きですよ。」
「............え?」
「そんなに自分を攻めないでください。」
「............//////」
何だ、この手玉にとられた感覚は。//////
「また明日改めて祝ってください。」
「あ、ああ。//////」
そして、翌日俺は改めてプレゼントを渡した。ちなみにプレゼントの中身はマフラーと手袋だ。あの女がヒントになったのは癪だが、あいつ以上のものを作ろうと思った。作り方は見ていたから分かっていた。そして、あいつに誕生日を間違えたことを数日からかわれることになるのだがそれはまた別の話。




