紡がれてゆく日常
深夜
あれから、夢のような時間が続いた。
卓球をしたり、楽しく喋りながら料理を食べたり、枕投げをしたり、坊っちゃまとすごす時間はどれも凄く楽しいと感じた。
今はもう布団に入って、寝ようとしているけど、ドキドキして寝付けない。
坊っちゃまが近くにいると考えただけで、胸の鼓動がはやくなってしまう//////
そんな時だった............
「おい、まだ起きてるか」
坊っちゃまが私のことを呼んできた、一体どうしたんだろう?
「はい、まだ起きています」
私は返事をした。
「な、なぁ、良かったら、桜でも見ながら散歩しないか//////」
「............」//////
私の答えはもちろん。
「いいですね、外にでも行きましょうか//////」
そう答えた。
彼から誘ってくれたことが、私には嬉しかった//////
「............」
「............」
旅館の近くを、私達は桜を見ながら歩いていた。
「............」
「............」
お互いに口を閉ざし、静かな時間が流れている。
................夜ということもあり、周りに人の気配はなく、二人きりである。
「............」//////
私は、坊っちゃまとの、この静かな時間が好きだ//////
「............」//////
「............」//////
坊っちゃまも、この時間が好きなのか、顔を赤くして照れている//////
「............」//////
「............」//////
しばらく歩いていると、とある桜の木の下で、坊っちゃまが急に立ち止まった。
「.......坊っちゃま?」
私は気になった。
「どうしたのですか、急に立ち止まって」
「............」//////
「具合でも悪いのですか?」
「............」//////
すると坊っちゃまは............
「........よし//////」
...................何かの決心がついたのか、そんなことを口走る。
「............これ//////」
「......?」
坊っちゃまはポケットから、あるものを取り出した、それは............
「.........ネックレス?」
「............ああ//////」
そのネックレスは、先端部分に橙色の宝石が付いており、とても綺麗だった。
「............えっと」
「............」//////
「嬉しいんですけど、どうして?」
「............」//////
.....................坊っちゃまは、私の目をまっすぐに見ながら話しはじめた。
「俺は、お前のことがどうしようもないくらいに好きだ//////」
「............っ//////」
顔が赤くなる。
「お前と最初に出会った時、俺はお前のことを、かなりヤバイ変態だと思った//////」
「そ、そうなんですか//////」
「でも、それから一緒に生活していくうちに..........好きになって........そして、告白しあって.......俺のなかの好きな心は日に日に大きくなっていった//////」
「............」//////
....................................................................................................................................................................................................。
「そして、最近、お前と死ぬまで.........ずっと一緒に居たいと.....思うようになった//////」
「............」//////
「気持ち悪いと思うかもしれないけど.....子供とかも作って....あのログハウスで.....一緒に暮らしていきたい//////」
「............」//////
「............だから//////」
........................坊っちゃまはネックレスを私の前に差し出し........................
「俺と......ずっと一緒にいてください//////」
........................そう言った。
「............」//////
「............」//////
「坊っちゃまはバカですねぇ//////」
「え.........」
「ずっと一緒にいてくださいって............そんなの//////」
「............」
「当たりまえじゃないですか//////」
私はネックレスを受け取った。
「私が断ると思いましたか//////」
「........いや、人の気持ちは変わるし//////」
「.......坊っちゃま//////」
私は彼の前に立ち。
「ずっと前から、この気持ちは変わってませんよ//////」
「............」//////
「さて、それじゃあ戻りましょう、坊っちゃま//////」
私は彼の手を握り............
「......おわっ//////」
強く引っ張りながら、旅館へと戻るのだった。
数十年後
「パパ、あーーーん」
「あ、あーーん」モグッ
「お、おいしい?」
「お、おいしいぞ」
「良かった//////」
遠く離れた田舎のある場所に、三人の家族が住んでいる。
「旦那様、自分の娘と戯れるのはいいですが、妻を放っておくのはどうかと思います」
「す、すまん」
「ママ、パパを困らせないで」
最初は、一目惚れからはじまった。
「困らせているのはそっちでしょう、いつも旦那様を連れまわして」
「パパは私のだからしょうがない」
その女の恋心は、いつしか少年の曇っていた心を明るくさせ............
「旦那様は何十年も前からママのものなんです」
少年にとって、その女は、なくてはならない大切な存在へと変わった。
「こうなったら、パパをかけて実力行使をする!」
「望む所です!」
「お前ら!
いい加減ケンカするのをやめろ!」
これからも、この青空の下で紡がれてゆくことだろう............
温かい家族の日常が。
完結まで読んでくださりありがとうございました。
気が向いたら、番外編も投稿します。
新連載も考えているので、そっちもよろしくお願いします。




