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第1話:転生した俺

今回は異世界転移するまでの物語となっております。次回から舞台は異世界になります。

俺は、三界健。4月に大学に入学したばかりの18歳。フツーの大学生だ。


「さてと、帰るか。」

俺は大学の帰りにコンビニに寄り、一人暮らしのため、弁当を買い、マンションへ帰っていた。


「タケルく〜ん」

誰かが俺の名前を呼んだ。いや、この声には覚えがある。

思い出したくないが、俺が高校の卒業式に勇気を振り絞り、告白をした相手だ。名前は池田美咲さん。彼女はすごく優しく、俺によくしてくれた。俺はそんな彼女に惚れ、告白したのだ。だが、彼女は、「ごめん。」とだけ言い、走って帰って行った。

彼女もできたことがなく、奥手だった俺が告白したのは自分でも驚いた。

そんな彼女が、コンビニの横にある裏路地に入っていく曲がり角に立ち、俺を手招きしていた。

「私が好きなんでしょ。」

「それはそうだけど…」

「こっちに来て。楽しいことしましょ♡」

「うん!」

俺は彼女の誘いが嬉しくて、彼女の手招きする方へ歩き出した。そこから俺の記憶はなくなった。










♦︎♢♦︎

「ここはどこだ?」

目を覚ますと、上下左右がなく、どこまでも、何もない無の空間に俺は横たわっていた。


「ごめんなさい。」

急に声が聞こえたので俺はビックリし、飛び起きる。

そして俺はまたまた驚く。声の主は超美人な少女で歳は俺と同じくらいだろうか。ゴスロリを着ており、スタイル抜群。髪は銀髪でロング。豊かな胸もある。たぶん、Dはあるのではないだろうか。そして何故か何度も謝っていた。

「あの〜あまり、胸を見られると恥ずかしいのですが…」

少女は顔を赤くしながら言った。

「あっ、ごめん。悪気はないんだ。」

俺は必死で言い訳をした。変態だと思われたら嫌だからな。そして、急いで話題を変え、名前を聞いてみることにした。

「君は誰なんだ?」

「私は死神です。名前はリリーといいます。ごめんなさい。」

「あと、何故何度も謝るんだ?」

「あなたは、お亡くなりになられました。」

「と、突然何を言い出すんだ?」

「まだ、気づいておられなかったのですね。あなたは悪魔の誘惑に乗り、死んでしまったのです。私がもう少し早く救いに来ていれば…」

リリーは泣きだした。

「君のせいじゃないよ。気にしないで。確かにまだやりたいことはあったけど。まだ、童貞だったし………

でも、転生とかはできるんだよね。ほら、輪廻転生とか、異世界転生とか…」

「あっ、言い忘れていましたがあなたはもう、転生してますよ。」

「えっ、そうなの⁉︎全然気づかなかった。で、何に?」

「私と同じ、死神です。」

「死神かぁ。要するに死んだ人を輪廻転生へ導く仕事をするの?」

「すごいです!説明しなくてもお分かりになられていましたか。では早速、成仏させるための練習を始めましょう。このローブを着てください。」

リリーは俺にローブを着せた。このローブはザ、死神という感じがするな。

「あと、これをお持ちください。」

そう言って、リリーは鎌を俺に渡した。なるほど、これが死神の鎌!かっこいいな。








♦︎♢♦︎

俺はリリーの指導のもと死神の仕事を練習したがなかなか大変だった。だが、大体は覚えたので大丈夫だろう。

練習を終えた俺はリリーの案内のもと、死神が通常、居るところを紹介された。

「あそこですよ。」

リリーが指をさした先には、古代ヨーロッパのような立派な神殿が建っていた。

「ここで、魂を転生させたりするんです。あとは、ここの中に死神個人の部屋もあったりなど、仕事場でもあり、居住するところでもあるのです。」



練習も終わり、ひと段落ついたので、リリーに色々と話をしてみることにした。

「死神ってちょっと怖いイメージもあったんだけど、いい仕事だね。」

「よく言われます。人間は死神を死へ誘う存在だと思っている方も多いようですね。ですが、私達死神は人間が死んだあとに、現れ、未練を断ち切り、転生へ導く存在です。あなた達人間がそんなイメージを持っているのは、邪死神の仕業です。」

「邪死神って?」

「邪死神は元は私達死神と一緒でしたが、悪の道に進んだ死神です。邪死神は寿命に達していない、まだまだ生きていける人間を騙し、死へ導くという活動をしています。悪魔とやってることは同じです!」

リリーは怒っているようだ。

「ちょっといい、悪魔はどんなやつなのかな?」

悪魔と同じと言われても、悪魔がどんなやつなのか知らない。

「すみません。まだ、悪魔のことを説明してませんでしたね。悪魔は人を死へと誘い、その魂を地獄へ導くとされています。地獄に導かれた魂は、一度地獄へ行ってしまうと転生することができず、いつまでも、辛い仕打ちをさせられるのです。」

「ということは、リリーは俺を助けてくれたじゃないか。たしかに、俺は死んでしまったけど、転生できてるってことは魂は救ってくれたんだよね。救ってくれてありがとう!」


リリーは可愛いし、優しいし、頼りになるしの三拍子が揃う最高な女の子だ。俺は今日1日でリリーに惚れてしまっていた。


俺の死神に転生して初めての1日は終わった。








♦︎♢♦︎

死神に転生して2日目


「おはようございます。タケルさん。」

「あっ、おはよう。リリー。」

リリーは、今日はツインテールにしている。ツインテール姿も可愛いな。

「今日はこの神殿の中を探索してもいいかな?」

「大丈夫ですよ。たしかにまだ、タケルさんはこの神殿の中に何があるのかとか、わからないですよね。」

リリーから許可をもらい、この神殿の探索を始めた。

この神殿はかなりでかい。早速、道に迷ってしまった。

「ここはどこだろうか?」

迷いながらも、神殿の通路を進んでいくと、立ち入り禁止の看板が立ててある通路を見つけた。これはかなり気になる。入るなと言われると入りたくなるのは人間の性だろう。


その通路をどんどん進んでいくと、扉の向こうが七色に輝く大きな扉が建っていた。

これはたしか、『転生の扉』。昨日、リリーから聞いた。

俺はどうしても、近づきたくなってしまい、扉へ近づく。その扉を開くと、扉の奥へ吸い込まれるように俺の体は扉の中に入っていく。

俺は、その瞬間ヤバイと思い、必死で扉の淵に手を伸ばしたが届かなかった。

またしても、意識が薄れていく中で、リリーの声が聞こえた気がした。

「タケルさん!この手に掴まって………」








つたない文章ですが、呼んでくださった皆さん、ありがとうございます。次回は明日‼︎

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