ソファ
最近暑いですね~……ということで。
「あづ~い」
「おい姉ちゃん、そんなだらしない格好でソファを占拠するな。パンツ見えてるぞ」
「見たけりゃ見れば~? もう何でもいいけど暑~い」
「足を下げろ、じゃなくて起き上がれ」
「私はでっかいロボットじゃないぞ~」
「その歌は立ち上がれだ。じゃなくて起きろ」
もう似たような会話を何日間続けているのだろうか。私は二日目から数えるのをやめたから分からない。ただ、暑い。とてつもなく暑い。この暑さはもう、ダレるしかない。そして弟がうるさい。
「姉ちゃん、寝るなら部屋で寝てろ。布団敷いて部屋で寝てろ。そのほうがいいぞ」
「え~、いーやーだー。お布団入っちゃったらもっと暑いじゃ~ん。お姉ちゃんはソファで寝っ転がって窓から入ってくる風で心地よ~く寝たいの~」
夏はこれが最高に気持ちいいのだ。じと~、とした汗をかいて起きたときが最高に気持ちいいのだ。この気持ちよさが分からないなんて、弟は人生損してる。絶対に損してる。断言してもいい。
「なぁ、なんで冷房つけないの?」
「若いんだからそんなものいらないでしょ。あんた昔っから弱いねぇ」
「今時部屋んなかにいても熱中症になるんだからな?」
「ああ、ニュースでやってたね~。でも、まあ、こんだけ涼しい風が入ってくるんだから大丈夫でしょう」
窓を開けていればこんなに涼しいのに、熱中症になるなんて、きっと窓を開けていなかったに違いない。エアコンをつけるとうるさくてテレビの音が聞こえにくくなるし、窓を開ければ外の音が結構するからやっぱり聞こえにくい。たぶん、テレビのために全ての音を排除したかったのだろう。私はそうおもっている。
「俺も座ってテレビ見たいんだけどな」
「しょうがないな。じゃあ、お姉ちゃんのお腹の上に座るのを特別に許可しようぞ」
「……それは姉ちゃんが苦しいぞ」
「……そうだね」
そうだった。たしかおとといだったかな。同じような流れでお腹に乗って良いって言ったら本当に乗ってきて、危うく息ができなくなるところだったんだ。でもだ弟よ。あんなにボスンと座ってくることはないだろうよ。お姉ちゃんのこの細い体で耐えられるとでも思ったのか。そぉ~っと座れ、そぉ~っと。
「でさあ、起きようよ姉ちゃん。座りたい」
「じゃあ、膝枕して。それで許してあげる」
「分かった。でも、俺がそのうちうとうとしてきて、口の端からよだれがたら~っと姉ちゃんの顔に垂れても知らないから」
「分かった、起きる。起きるからそれは許して!」
結局いつも私が起きることになる。どうやら、この弟には敵わないみたい。
このあとどうなるんでしょうね。一緒に寄りかかって寝てたりしてね。お姉ちゃんが寝ちゃって、弟が「しょうがないなぁ」なんて言って膝枕してたりしてね。
うん、妄想全開ですねww




