第八十六話 感染⑦
すみません、相当中途半端です。
「首天秤の……半次郎」
壱は思わず驚き、声を漏らす。
「へぇ、オイラのことを知っているのか」
「知らぬ方がおかしかろう」
「いや、頭の方を……な。天秤の名はこのヘンテコな世界では知られていないはずだが」
「それは……」
云いずらそうな壱殿。だが。
「まぁいい。それそり小僧。人数は多い方がいいだろう?」
「なるほど。よろしくな」
りゅうは快く承諾を受けた
「そのかわり、願いをかなえてくれないか?」
「なにをだ?」
「それは後になってからのお楽しみ――来るぞ!」
無数の兜が前後に立ちふさがる。
助けを求めた南中心のプレイヤーを挟んで。
「それでは行くぞ! 金髪の小僧!!」
「おう!!」
一方その頃――
女性チーム。
ピキーーーン!
ラテっちが何かを察した。
「どうしたのラテっち。なにかあったの」
「ラテっちちゃん!?? まさか……男性側に何か……」
「これは……」
『……これは??』
「ちょーおなかすいた!」
ズコー!
「ラテっち……お顔もプニプニなのに、今度はおなかまでプニプニになるわよ」
するとラテっちは上着を捲し上げておなかをスパン! スパン! と叩く。
「ラテっちちゃん、女の子がそんなことをしてはいけません」
「えへへ」
だが、パチはその隙を見逃さなかった。
捲し上げた上着を掴み、ラテっちを寝転ばせてからおなかのお肉をスリスリとこすり始めた。
「おお! すべすべー」
「やめてーー!!」
「うーむ。もうすでになかなかのプニプニ感だわ」
今度はおなかをパンパンと太鼓のようにたたき出した。
「せくはらーーー!! やめてーーーーー!! とめてーーーーーーーーー!!」
ラテっちがタタミの上でジタバタし始めた。
「ほらほら~」
「にゃーーー!」
「あの~」
「何? 優作」
「運転は?」
「……あ」
この後、三人仲良く墜落したが、ケガはなかった。
そして、男性チームは――
次回はちゃんと書きたいと思います。すみません……