第百五話 奇人
ついに始まった、最後に切符を手に入れるためのバトル戦。
迷彩服に身を包んだドサンコレンジャーとはよそに、異様の者たちが立ちふさがる。
そして―
俺の股間が真っ赤に燃える ビキニマンレッド!
静かに、そして広がる大海原 ビキニマンブルー
真のセクスィーとは俺のこと ビキニマンピンク
勘違いはしないでくれ ビキニマンイエロー
純白こそ王道なり ビキニマンホワイト!
中身……気になるだろ? ビキニマqンブラック
晒すことこそ男の美学 ビキニスケルトン
・み
・ん
・な
・は
・こ
・う
・ぜ!
『ビキニはき隊!!』
『アウトー!!』
「バカかこいつら……この素晴らしさがわからんとは」
「バカはテメェだ!」
「スケルトンってなんだよ! 丸出しじゃねぇか! かくせよ!」
「中身、気にならねーよ!」
「おまわりさん、こっちです!」
ボンズが 「コイツら痛いなーそう思うだろ……あれ? りゅうとラテっちは?」と聞くと―
壱殿が指さす。
「すでにあそこだ」
りゅうとラテっちがリングサイドでかぶりついている
「がんばれー!」
「まけないでー!」
めっさ興奮している……
そして、なぜか式さんまで一緒にいる。
その経緯を説明しよう。
「いくぞ!」 ラテっち」
「ラジャ!」
「よし! 式さんも一緒にいくぞ!!」
「なんでこのオレが!?」
「やってほしいことがあるんだ!」
りゅうが式さんに耳打ちする。
「はぁ!? そんなこことできるわけないだろ! しかも、どうなるかわからないのに―」
さらにりゅうが耳元でささやく。
「はやくいくぞ。みどりラテ……」
「いきますーーー!!」
以上である。
そして、リングサイドにいるりゅう・ラテに気づいたビキニマンレッドが二人に近付く。
「よい子たちの熱い声援――確かに受け取った!」
「サインください!」
「くだちゃい!」
色紙もってやがる……
「フッ――勿論だとも! 子供たちの期待に応えるのもヒーローの務めだ!」
「おっ……君たちは……」
レッドが指をパチンと鳴らす。
合図と共にピンクとブラックが現れた。
君たちに合った者だ。
「おそろいだ~」
「そうだよ。君も綺麗なピンクだね」
「うん!」
「君のブラックもかっこいいぞ!」
「おう!」
ピンクとブラックが2人に駆け寄る。
無駄にさわやかだ……
サラサラとサインを書いている。
絶対練習していたな……
「さて、離れていなさい。勝利をもぎ取ってくる!!」
『うん!!』』
そして、ドサンコレンジャーとビキニはき隊の戦いが始まったのである。




