番外編 ちょーひさびさ2
みなしゃん、こんばんわ
ことしも、もうおわりでちゅねー
みなしゃんは、どんないちねんでちたか?
ラテっちのよげんはあたりまちたか?
ラテっちはでちゅねー
いいわけでちゅ
こーしんがじぇんじぇんできましぇんでした
なぜって
ことし、おしごと、にかいもクビになりまちた……
……わらえないでちゅ
ラテっちは「いらないこ」なんでちょうか……
なけてきまちゅ……
だれか、なぐしゃめて……
おうえんよろちくでちゅ!
ではでは、きょうはこんなおはなしでちゅ!
――最近、ラテっちの様子おかしい。
妙にコソコソして、何かを隠しているようだ。
度重なるリストラのせいか? ……いや、この話はもうよそう。
気になるのでりゅうに聞いてみると……
「ボンズもそう思っていたか」
どうやら、りゅうも最近のラテっちに不審がっていたようだ。
それにしても、りゅうにすら内緒なんて……どうしたのだろう。
「ねぇねぇ、何かあったのラテっち?」
りゅうがストレ-トに聞くと――
「にゃ、にゃんでもないでちゅ!」
かみかみで返事した。明らかにおかしい。
一人でコソコソと外に出かけたり、何かを作っている気配がある。
何か欲しい物でもあるのだろうか?
りゅうとボンズが相談した結果、二人でラテっちにプレゼントをすることにした。
クリスマスも過ぎ、お正月も真近だが、もしかしたら言えないことを抱えているのかもしれない。
二人は、こっそりとラテっちが喜びそうなプレゼントを考え出した。
すると――
今度はラテっちがりゅうとボンズに対し不審感を覚えたのだ。
「おふたりはなにをしているのかにゃ?」
「な、なんでもないよ。な、りゅう」
「お、おう。ボンズのいうとおりだ」
「ふーん」
あやしいでちゅ……
「ふたりは、なにかをかくしていまちゅね。さてさて、だれにそうだんちまちょう――そうだ!」
ラテっちは悩んだ末、優作に相談することにした。
いつも道徳の授業をしてくれるからだ。
……ラテっちが優作の授業を「道徳」と自覚しているかは不明だが。
「ゆーさくしぇんしぇー。ごそーだんにのって。ね!」
ニッコリしながら問いかけるラテっちに対し、何故だが涙ぐむ優作。
「(とうとう今までの苦労が報われる時が来ました。やはり保育士の夢を諦めずにいましょう)――悩みは何ですか? ラテっちちゃん」
「ボンズとりゅうのようすがおかしいんでちゅ。いっしょにそーさしてくだちゃい!」
「二人の様子が……なんででしょうね?」
首をかしげる優作。
「わかりました。一緒に捜査して、さらに二人が喜ぶことをしましょう!」
「よろこぶこと??」
「何がいいでしょう」
「そうだ! いまあつめているものでよろこぶかなぁ」
「なんです? 集めているものというのは」
「ゆーさく、みみかちて」
ボソボソ――
「それは皆さん喜びますよ!! 手伝いましょうか?」
「ううん、がんばってあつめたからだいじょぶ!!」
「では、あとは行動のみですね!!」
「うん!!」
その日の夕方――
「きぶんはサンタさんでちゅ! もうクリスマスはおわりまちたけど。でもどうやってはいりまちょう。おどろかせたいでちゅね~。ここはえんとつもないでちゅし……そうだドアからバァン! ってとびだしまちょう!! それではさっそく――『とうりぬけフー…………』あかんでちゅ……これだけはあきまへん!! あきまへんでちゅうううううう!!」
床にうなだれるラテっち。
ちっちゃな身体が四つん這いになってプルプルと震えている。
そこに、りゅうとボンズが現れた。
「何をしているんだ? ラテっち」
「な、なんでもないでちゅ」
焦るラテっち。
するとそこへ――
りゅうとボンズがラッピングに包まれたプレゼントをラテっちに渡した。
それはちいさなくまさんの抱っこちゃん人形だった。
「腕につけてみな」
ボンズの言葉に、ラテっちが大喜びしながら腕に人形を付けた。
「喜んでいるところ悪いんだけど、そろそろラテっちが最近何をしていたか教えてくれないかな?」
「ふちゅ? あー! そのことでちゅか。これでちゅ!」
ラテっちが取り出したのは、たくさんの四葉のクローバーだった。
「ことしのラテっちはさんざんでちた。だからみんながラッキーになるようによつばのくろーばーをいっぱいあつめまちた!!」
『ラテっち……』
思わず微笑むりゅうとボンズ。
「みんなのぶんもありまちゅ!! らいねんこそいいとしになりまちゅように!!」
ありがとう――ラテっち。
テヘッ!!
ことしものこりわずかでちゅ。
ことしも、らいねんも、いいとしになりまちゅように
気が付けば、約二年以上も更新しませんでした。。。
復帰した以上頑張りますので、応援よろしくお願いします!!