昨日も、今日も想っていた様に 作者: cloverの三ツ葉の方(二百or四百文字) 陽射しに溶けた午後。 思い出さなくていいから、と少しだけ抱きしめた。 ジワジワ蝉が鳴く木陰でも暑く、むずがるあの子をあやし、小さなおでこやぷっくりしたほっぺを冷たいガーゼで拭う。 ご機嫌になって笑うあの子に満たされる気持ちは忘れられないだろう。 本当の母親である女が引いて来た乳母車に帰(かえ)すのが、切なかった。 届かない想いを抱いて代理母は母子を見送った。 彼女は明日も想ってる。 ただただ、幸せにおなり、と。