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動き出した歯車


この世は数秒の間に生と死が入り交じってるそうだ。一秒という短い時間の中、多くの者が生を受け、また多くの者が人生を終えようとしている。それは至極当たり前のことで、自然の理である。何千年もの間、変わらず続けられてきた摂理。誰も逆らうことを考えず、また変えようともせず、ただ受け入れてきた。そう、ある男が台頭してくるまで。


その男の動機は摂理、理を受け入れ続けてきた人間にとって理解出来るものではなかった。男にとってこの摂理、理は壊すべき存在であったのだ。否、男は生きる道を作るためにこの摂理、理を壊そうとした。何故、か。それは至って単純なものである。生きる道、そう単に男は生きたかったのだ。例え、禁忌を侵すことになっても、男は生きることを渇望した。その結果、世界を崩すことになったとしても。


もし、不老不死を望むがあまり世界滅亡の危機を迫られたら、貴方はどうする。


無論、その男は不老不死を望んだ。不老不死以外のことは一片も頭に無かったのだ。そう、男は己の欲望のままに動いた。そして、その欲望が人と、生死を司る“死神”との仲違いの歯車となり、鈍い音を軋ませゆっくりと動き始める鍵となるとは男は微塵にも想像していなかった。





Episode.0-動き出した歯車

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