ねこ捜査依頼:姉妹探偵団結成・上
「私の猫ちゃんを一緒に探して欲しいの」
目の前で座る開口一番に、依頼人はそう言う。
依頼人の名前は宇崎真依。
かつて1度、私に暗殺依頼を頼んだ人間で、宇崎家の血を継ぐ存在。
「…何故、私を介して依頼を?」
「良いじゃない?健全で、合法的だし」
そういいながら依頼人は欠伸をした。
「そう言うのはもっと…こう…近くの探偵事務所にでも依頼するのが良いのではないでしょうか」
「貴女を信頼しているからこそ頼んでいるのだから、大人しく引き受けてよ」
そう言って依頼人はぷくっと頬を少し膨らませた。
「ええ、無論、喜んで引き受けますよ」
「あ、ちなみに私と一緒に探してもらうから」
「…なるほど。わかりました」
「と、言うことで貴女方2人には依頼人と共に猫を探してもらいます」
「えぇ…」
向かいにいる麻世井姉妹は拍子抜けしたかのような表情をしていた。
「せいぜい依頼人を楽しませてください。依頼料はたっぷり貰っていますからね」
「ちなみに額って……」
100万から仲介料20万を差し引いた額を私は示す。
「1人につき40万、全額前金として支払われてます」
そう言ってパッと茶封筒を2つ出す…本当の話だ。ちなみに私が要求した訳では無い。あちらが提示してきた条件だ。
「えぇぇぇ…?」
音寧はそう声を上げ、真衣香は絶句している。
都内某所、高級邸宅街
「よろしくね!麻世井音寧さんと、真衣香さん!」
とても元気な依頼人?が私の目の前にいる。
ボブヘアでラフな格好をしている若い女性。
「よろしくお願いします。依頼人様」
そう言って私はペコリと頭を下げる。
「私の名前は宇崎真依だよ。今日は私の猫ちゃんを探すため協力してね〜」
そう言いつつお姉ちゃんの両頬を両手で揉む。
「うゆゆ…」
お姉ちゃんがそう唸る。なんだか大変そうだ。
「じゃあ早速探しに行きましょうか」
そう提案してみる
宇崎さんによると探している猫は全身が黒いらしく、白い首輪がされているらしい。
「飼ったばかりで逃げ出しちゃってさ」
そう宇崎さんは周りを見回し、歩きながら言う。
両手でがっしりとお姉ちゃんを拘束しながら。
「好きな物とか分かりますか?」
私はそれに続きつつ、そう聞いた。
「うーん…分からない」
「…なるほど」
これは…見つからないかもしれない
次回、猫ちゃん発見




