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第12話

「ヒューマノイドの…製造工場…」


それは外見は山。ただの山に見えるが、中は製造工場なのだ。


<今回は私がサポートになる。日本語はそれなりに上達したつもりだ。頑張る>


ポベーシャから無線が入る。

今回の作戦は製造工場の破壊。自爆ドローンから回収した爆弾を設置して起爆させる。簡単そうだが、中には武装したヒューマノイド達もいる。油断は禁物だ。


「潜入するよ」

「おう!」


裏口から入り、ヒューマノイドの警備員を回避しながら進む。

しかし、問題が起こる。


「…爆弾が足りないぞ」


生産ラインがあまりにも巨大だった。何レーンあるのだろうか。よく見ると、PCには実際の人物や個人情報が映っており、プログラムされ機械が組み立てている。


「…嘘でしょ…なんて広いの…」

「既に爆弾を何個か仕掛けちまった。一からやり直すのは警備員いる上に監視カメラもある。不可能に近い」


一方、外は陽が落ち暗くなっていた。

そこにアパッチ・ガーディアンと民間の車両が工場前に到着する。


「降車しろ」

「こちらアルファ。目標位置に到着。CPおくれ」

<こちらCP。目標はヒューマノイドの全滅及び製造工場の破壊。目標は武装している可能性有り。十分注意せよ。作戦終了時刻は17:30(ひとなな さんまる)。返答不用。通信終了>


ポベーシャがそれを発見し無線で連絡する。


「アーロン。なんかオスプレイみたいなやつと車が来てる」

<オスプレイと車?どこのだ?>

「…車はわからない。もしかしたら関係ないのか、マスコミなのかもしれない。車両は3台。でも、オスプレイには日の丸が見える」

<日の丸…?まさか!>


アーロンは扶桑からのメールを思い出した。

数時間前のことである。


「メール?扶桑からか」


ポベーシャと赤城は寝ていた真夜中、武器整備をしていたアーロンに扶桑からメールが届いた。そこには、普段の装備とは全く異なる姿をした自衛隊が訓練をする様子だった。全身黒い迷彩で、アメリカ軍に近い戦闘服で、武装は最新型で採用が検討されている自衛隊小銃である45年式5.56mm小銃のプロトタイプ。顔は隠されていた。

"これは政府の命令で自衛隊が極秘で結成した対ヒューマノイド専門の部隊、ヒューマノイド殲滅特別選定群だ。コードネームはA.H.S。最近結成した特殊部隊で、レンジャー揃い。特選群とまではいかないが、ヒューマノイドの動きも人間との区別も一瞬でつく。噂を聞き潜入しながら秘密で撮影したんだが、彼らのマスクには顔にモザイクがかかるようセキュリティシステムが仕組まれているようだ。どんな写真にもモザイクが付いてしまう。この部隊が動き始めたからには、君らが製造工場に乗り込むのは早めにした方が良さそうだが、乗り込まないという手もある。どうする?"


扶桑からの長文に、アーロンは冷静に判断した。


「あいつらは、行くだろうな。誰よりも正義感が強い奴らだ。俺は知ってる」


そして現在に戻る。


「赤城!扶桑が言ってた奴らだ!A.H.Sだ!」

「もう嗅ぎつけたの!?」

「自衛隊の正式装備じゃないヘリまで付いてる。時間がないぞ」


A.H.Sの隊員が次々ヒューマノイド工場に潜入する。ヒューマノイド達もそれに気づくが、数秒で制圧されてしまう。


「ポベーシャ!逃げろ!」


山の中でギリースーツで潜んでいたポベーシャが後ろから襲いかかられた。


「んぐぅ!?」



A.H.Sは製造工場にいた警備員を次々破壊。クリアリングをしながら一部屋一部屋潰していき、監視カメラも破壊していく。

警報が鳴り響いた。


「赤城。製造工場を止めるには全ての電源を落とす必要がある」

「どうやってやるの?」

「…ブレーカーを落とす!」

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