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朝露

1週間後‥

激しく続いた雨も治り始めた。

雨の日も風の日も見張をしているサングラスの男も何となく嬉しそうだ。

ご苦労な事だ。


「渋柿が落ちてたの‥」


「来たか‥見てくれ」


合言葉をすぐに本題に入る。


「手に入れるのに苦労した。代金の殆どは弾代だ」


「ありがとう‥使い方を教えて‥」


俺は嫌味で言ったのでは無い。

本当に危ない橋を渡って手に入れた。

その分の費用はガッツリ貰う。


《FN57》

ベルギー製の自動拳銃だ。

特殊な弾薬を使用しており遠距離でも貫通力に優れる。威力もあるが反動は9ミリ以下。

装弾数は標準で20発も入る。

政府機関にしか配備されない弾薬は貴重だ。


「コイツは楽に撃てる。だが貫通力が高い。それだけ注意だ‥」


女は弾倉を確認までは出来るが、左手に力が入らずにスライドが引けない。


そっと銃を取り上げる。

弾倉を確認して装填。安全装置を掛けて手渡す。


「俺が出来るのはここまでだ‥撃つ時はレバーを下げればいい」


「‥助かります」


こうして女は出て行った‥





ある朝、ホテルの一室にて無数の銃弾に貫かれた中年男性が死亡していた。部屋にはSM道具やドラッグなどが散乱していた。

貫通した弾丸は背中から抜けて窓ガラスをブチ抜いていた。


爽やかな夏風にキラリと朝露が輝いていた‥

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