過去
暗黒街‥
今は《外国人街》と呼ばれている。
アジア人、白人、黒人‥なんでも居る。
国内で生まれた者もいれば《仕事》でやって来た訳あり家族などもいる。
情けない事に警察は外国人に対しての締め付けが弱い。独自のコミュニティとルールを持つ彼らには手も足も出ない。当然、治外法権扱いだ。
ある日、白人界隈とアジア人界隈で抗争が勃発した。
酷く雨の降る夜だった‥
その中にはアニーもいた‥
彼らには戦いに男も女も関係ない。
ザーザーと降りしきる中、隠し持った武器をそれぞれが持ち歩いていた。
今はターゲットとなるアジア人集団が店から出てくるのをジッと待っている。
白人たちは雨合羽を着てフードを目深に被っている。
それぞれが車や外壁に数人ずつ身を隠している。
「This time‥」
アニーの隣にいた男が奴らの出てきそうな気配を感じる。
アジア人集団が店から出て傘をさしはじめた。
満腹らしく警戒していない。
「Now‥」
白人リーダーを皮切りに銃声が響く。
ドロロロ!!ドロロ!!
イングラムの高速連射がカメラのフラッシュのように辺りを照らす。
「ケーセキッ!!」
「シバッ!」
アジア人側も犠牲を出しながら反撃する。
改造した散弾銃や古い拳銃で応戦する。
バン!バン!‥ズバーン!!
ドロロ!!ドロロ!!
ダン!ダン!
もう雨の音など聞こえない。
激しい銃撃戦が繰り広げられる。
アニーは修繕されたM1カービンを手に戦っている。
ズシャン!ズシャン!
撃つ度に肩を突く反動を感じる。
「You! Watch out!」
近くにいた白人がアニーを庇って撃たれた!
バン!バン!
アジア人の放つ銃弾に倒れた。
血が雨に濡れて地面に広がる‥
「へへへ!!イーセキヤッ!!」
拳銃でアニーを撃とうとするがシリンダーが回らない。回転式は信頼性が高いがムーンクリップを使う場合に注意が必要だ。クリップの変形が動作に影響するのできちんと確認するべきだ。
「Fuck!!」
ズシャン!ズシャン!
「アガッ!!」
アジア人を倒した。
他の白人たちは善戦しているらしい。
彼女も加わる。
ドロロ!!ズシャン!
「アイゴ〜〜!!」
泣き叫んでアジア人たちは尻尾を巻いた。
「Hey,Are you Ok?」
「I'm Good‥」
汚れやスプリングの劣化に弱いカービン銃は正確に作動した。
一方、信頼性の高い回転式拳銃で命を落としたアジア人‥
アニーはこの後、運ではなく銃の性能の差で勝てたと感じた。
暫くして田宮健一の元に白人男性が尋ねて来た。
「アナタの銃、スバラシイ‥マタ都合シテ下サイ」
「わかった‥何丁欲しい?」
この出来事はアニーに大きな影響を与えた。




