表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/2

それでも朝はくる

昨日まであんなに暑かったのに今日はなんだか肌寒い。


小言のように常に漏れていた「あー、あっつ」も今日は「さむっ」と言葉が変わった。


昨日あんなことがあったから天気予報をチェックするのを忘れていた。


最近すぐに起きれていたのに、今日はタオルケットを離したくない。


「学校行きたくなーい」自分しかいない部屋に予想より大きな声が響いた瞬間、わたしは頭からタオルケットを被った。


やばい、今何時なの?この部屋にはめざまし時計はない。


昨日枕元に置いたはずのスマホは枕と一体化していた。


「まだ4時になってないじゃん。あー損した。」


授業中はいつも眠たくて仕方ない。


どんなに長い時間寝たとしても、先生の話を聞いていると子守唄かのように心地よく感じてしまうのはわたしだけなのだろうか。


ベッドに横になったままメールをチェックした。


昨日夜11:59、慎からきた最後のメール「ごめんな」はわたしのすべてが黒く塗りつぶされた。


「なんなんだよ、あいつ。マジで。」


メールの画面がまだ暗い部屋の中を少し明るくしている。


眠れたのか、それとも眠れなかったのかわからないままわたしを見ている大きなクマのぬいぐるみと見つめあっていた。


まだ学校に行くまで眠れる時間があるかもしれないと思っていてもなかなか眠れないのは、やっぱり慎が昨日あんなことを言ったから。


慎はわたしの心を壊す天才だ。



2024年10月16日

検索

最近の投稿

こころがもろくてあまい#1

最近のコメント

表示できるコメントはありません。

アーカイブ

2024年10月

カテゴリー


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ