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詩*海辺にて*

beginning

作者: a i o



凪いだ海は

息を吹き返した


金青(こんじょう)の彼方に

白布をはためかせ

波は起きた


瞬きを繰り返す度

ひとりでに

鼓動は

突き進んでいく


腕いっぱいに

抱き締めた潮騒と

私の形に

沈む足あと


哀しみさえ

積み上げては

さらわれていく


海原に

駆ける光を

追いかけ

息を切らした


流れ出た涙は

もう元には

戻らないと知った


水平線を

すべて並べて

喉をあければ

飛び立つ

声よ


風を掴めば

表せ色を


途方もない

孤独にも似た

喜びがある


蒼空(そうくう)

仰げば 刻め

私と在る影よ


そこに

一点と立ち上がる 今が


明日を何度でも

美しく塗りかえる










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― 新着の感想 ―
[良い点] 辞が行を支え、行が連を波打たせ、連が繰り返す波の山となり、ひたひたと、押し寄せるように、盛り上がりうねっている。どこか星の鼓動を感じるような、透き通る言葉の連をありがとうございます。 [一…
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