ザンギュラのダブルウリアッ上
「プレイする価値あり」とは言ってても、「購入する価値あり」とは言ってないのです。この部分は注意が必要です。そもそもこれはゲームなのです。アニメのオープニングがまるまる収録されてたって、それがゲームの面白さに寄与するわけではないのです。
また、「ファンアイテムとしては最高」などは地雷ワードのトップクラスです。ご多分にもれず、本作にもこのワードが使われてた記憶があります。
ファンなら買って満足できるかもしれないけど、ファンでなければ満足できない可能性があるわけです。この部分もかなり引っ掛かります。
しかし、このオープニングが収録、ってのは筆者にとってはかなりのセールスポイントではあります。なにしろアニメ、聖戦士ダンバインのオープニングテーマは80年代アニメでも屈指の名曲とも仄聞します。入場曲に使ったプロレスラーさえいるそうです。その曲を聴き込んで覚える、ってのはエセロボットファンとしては是非、身に付けたいスキルのひとつであります。
しかしそれだけのために当時五千円近い出費をして地雷の可能性を多分に含んだゲームを購入できるほど筆者は硬派でもリッチマンでもありません。なにしろギレンの野望で相当痛い目にあってますから。ダンバインで攻略指令書が出るとも思えませんでしたし。
が、そんな打算で購入を見送り続けた筆者ではありますが、ショップにいい出物があれば……などと、日々、観察は怠ってはいませんでした。しかし、そんなものにはついに巡り会えなかった事実を考えると、本作はさほどクソでもなかった可能性が高いです。流通本数がそもそも少なかったのかもしれませんが。どちらにせよ、未プレイであったのが悔やまれてなりません。
とはいえ、ゲーム誌に文句を言う気はさらさらないのです。ライターの評価を読みきれず、購入に二の足を踏んだ筆者に見る目がなかっただけのこと。全ては自己責任なのです。
そう考えるとゲーム誌のライターってのも大変な仕事だと思います。筆者はどういうわけかゲームライターになりたいとかは思ったことはないのですが、今こうやってゲームライターの真似事のようなことをしてます。その上で断言します。ゲームライターなんてなるもんじゃない、と。