格ゲーの黄昏
それから! 忘れられないのがスーパースト2VSX-MEN。これもアーケードですごくやりたかった1本なのですけど、ヌルゲーマーな筆者は見る専だったので即座に購入。でも、容量の関係からか、本作のキモのタッグバトルができなかったのは有名な話。でも、サターン版は拡張機能かなにかを使うことで可能だったらしく、この時ばかりはプレステ買ったことを思いきり後悔しましたねえ。
ただ、後に鉄拳タッグトーナメントをプレイしてみて分かったのですが、1プレイあたりに二人のキャラを使い分けるのは相当難しい。筆者にはどうもタッグシステムはついていけそうにないシステムだったようです。なので、プレステのシステムも悪くはなかったかな? と、後に思うようになったのでした。筆者もそれなりに分別が出てきたってことなのでしょうか? ゲームで分別がついてもなあ……
それともうひとつ、タイトルは忘れましたがプレステではガンダムの格ゲーも存在し、なんと2までリリースされましたっけ。3Dのガンダムゲームは正直、軒並み微妙な感じだったので悪くはない判断とは思うのですが、その安直さにはさすがに苦笑を禁じえず、購入にも至りませんでした。スーファミのGガン、Wは買ってたんですけどね。大体、その当時すでに格ゲーというジャンルの衰退期でもあり、そんな微妙な時期にガンダムの格ゲーを鳴り物入りで投入するという制作サイドの見通しの甘さ。ある意味、ガンダムらしいというか。 (笑)
で、ショップのデモ機で稼働してたのでお試しプレイ。プレイアビリティもひと昔前の格ゲーといった趣で、悪くはないんだけど購入意欲を掻き立てられるものでもありませんでした。しかもキャラは何故かゲームオリジナルキャラで、全員ガンダムらしさはカケラもナシ。コスプレした一般人キャラと言った方がしっくりくる塩梅。この分かってない感は当時のゲーム誌の読者コーナーでもかなり酷評されてたのを憶えてます。筆者もその意見には同調してました。
でも、今はちょっと違います。あの当時はアニメの平成ガンダムが終了して間もない時期で、多くの少年がガンダムロスを味わってた時期でもありましたので、「ガンダムの格ゲー作る暇があったらアニメやれよ」というような空気感が漂っていたのです。小僧に大人の事情なんか分かるはずもありませんから。
しかし今遊んでみると、あのツッコミどころ満載な世界観はかなり楽しめるゲームなんじゃないかという気がしてます。中古品に巡り会えれば購入したいくらいなのですが、なぜか見つかんないんだこれが。つくづく購入しなかった自身のセンスのなさが嫌になります。
もしかするとこのガンダムゲーム、筆者のような奴ではなく、もう少し上のハイターゲット層を狙っていたのではないでしょうか。ガンダムで多少無茶をやっても笑って許してくれる世代に向けた作品だったのでは、と、今なら思えます。
このガンダムの格ゲー以降、ガンダムゲームはGジェネ、ギレンの野望でゲームでも存在感を増してゆきます。
世間的にはギレンがガンダムゲームのターニングポイントとされてますが、実はこの格ゲーの方が真のターニングポイントだったのでは、とも思えるのです。
これについての考察は長くなりそうなので次項に譲ります。
あ、ちなみに筆者は当然のようにプレステのコントローラーを使い潰し、ホリ製コントローラーを何個か購入したのは言うまでもありません。