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グランドセフトオート

 何かと話題を振りまいた(一般的にはそうでもありませんでしたが)XーBOXがほぼ予想通りの前評判倒れに終わった頃にはPS2が日本ゲーム業界一人勝ちの様相を呈してきました。

 そしてこの頃にはまた別の黒船の来航です。それがオープンフィールド型ゲームのスタンダードとなるグランド・セフト・オートⅢ、略してGTA3です。


 筆者はこのゲームに発売前から注目していた、というほどではありませんでした。が、ゲーム誌で大々的に取り上げられていたので居ても立ってもいられず、勢いで購入したという、ありがちなパターンです。実際、洋ゲーに触れる弱小ユーザーなんて、大半がそんなもんではなかったのではないでしょうか。洋ゲーを楽しむのは余程のコア層というのが当時の認識でしたし、筆者にしても自分が洋ゲーを楽しむ時代がくるとは到底、想像できませんでしたから。


 で、実際にプレイした時にはさすがに凄い! と、度肝を抜かれたものです。これほど贅沢なゲームが存在すること自体、カルチャーショックです。それまでは真・三國無双で箱庭アクションを楽しんでもいましたが、それとはまた違った面白さです。

 なにしろマップがとんでもなく広い。実際にひとつの街を再現したようなオープンフィールドで、人々が生活しているような空気感さえ漂います。街の中には様々な施設、風景、乗り物があり、ゲームをプレイしなくても、街を歩いているだけでゲームとして成立しているのです。こんな企画、日本では到底通らないでしょう。筆者はここに洋ゲーの凄みを感じ、圧倒されたものです。もう国産ゲームの時代は終わった、これからは洋ゲーだ! と。相変わらずのクソ変節野郎です。


 そしてこんな贅沢な仕様なのに、ゲーム内容は至って低俗。ム所から出所したばかりのプレイヤーキャラがマフィアから小さな仕事をもらってこなしていくだけ。最終的にはそのマフィアも裏切って自分の欲望に走るわけですが、それとて大した野望でもない、オイタが過ぎて成り行き任せといった感じ。特にひねりのないB級感丸出しのマフィアンムービーっぽい安いストーリーがいい。制作会社はゲームなんてサブカル、低俗な方がいいという事実を熟知しているようです。

 そんなこともあり、筆者はしばらく本作にハマり、続編のバイスシティ、そして2年も日本での発売が見送られたサンアンドレアスも待ちに待って購入したのですが……その頃には正直、熱も醒めていました。

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