三国時代の到来
三國志はそれまでプレイしてきたゲームとはまったく異なるシステムで、最初は理解さえ追いつきませんでした。なんせ格ゲーこそゲームのスタンダードジャンルとか思ってたのですから当然です。でも、いい加減格ゲーの進化に置いてけぼりを食いかけてた当時の筆者には実に新鮮でした。親の目の前でプレイするにしても、歴史ゲーの方がまだ心象もよかろうという下心もありましたし。ま、親目線では大差なかったかもしれませんが。
それに、三國志なんて大人なテイスト溢れるSLGをプレイしてるっていう、優越感というか、大人になった気分が満喫できたのも光栄作品ならではです。これもゲームやってるって事実に大差はないんですけどね。ああ、思春期。
でも、最初から面白いと感じたわけでもなかった気がします。最初のうちはどうやればいいのかすら分からず、正直、買って損したかな、と、後悔しなかったといえば嘘になります。
とはいえ当時はそんなにお金もないし、買ったゲームを即座に売りに行けるほど行動力もなかったので、仕方なし的にプレイした記憶があります。
でも、最初のルールの理解というハードルを超えたあたりからその面白さに引き込まれてゆきました。
格ゲーが直感的に面白さを感じられるのに対して、SLGはルールの理解も面白さのうちなんだなと気付くのはずっと後になってからです。
それからは三國志シリーズのみならず、信長にも手を出してみたけど、ぶっちゃけ、日本史にも詳しくなかった上、戦国武将の名前すらよく覚えられないので、三國志の方が筆者的には好みです。普通に考えて、中国人の名前の方が覚えにくそうなんですけどね。実際、それで中国史を敬遠する人も多いようですし。もしかして前世が中国人だったのでしょうか? いや、筆者はオカルトマニアではないのですが。
ただ、そこで筆者のスーファミライフは終焉を迎えました。次世代機、プレステ、サターンがすでにしのぎを削ってたんですねえ。
というか、それ以前のメガドラから何か次世代機に対するアレルギーというか、気後れのようなものがあったと思います。ゲーム機の進化はそれなりに歓迎すべきことなんだけど、スーファミでさえ遊び尽くしてない、しかもまともにクリアできないゲームも結構多いのに、さらにゲームが進化したらどうなるんだろうという、漠然とした不安を抱いたものです。なにより、お金かかるし。(笑)
そういう理由もあって、スーファミ世代としてはかなり後期まで引っ張ってたとは思います。スト2ゼロも買ったけど、その頃すでにダレてたコントローラーで遊ぶのは正直苦痛でしかありませんでした。ゲームも結構複雑だったし、あまり印象に残ってません。その頃が筆者のスーファミ時代の限界だったのでしょう。
筆者のような中途半端タイプは結構多かったんじゃないでしょうか? ここがゲーマーとしてフェードアウトするか、新たな地平を目指すかの、時代の分岐点だったようにも思えます。もちろん筆者は後者です。