RPGの復権
プレステのエポックのひとつにドラクエⅦの存在も大きかったと記憶します。なにしろあの当時はゲーム誌の読者コーナーでも、いつ出るんだ? 本当に出るのか? 生きてるうちに出るのか? なんてネタにまでされてましたから。
ライバルのFFはすでに8まで出てた(多分)のに。それだけファンが待ち望んだタイトルだったのでしょう。FCのドラクエⅢなんか発売日に購入するため子供が学校をサボった、なんて伝説が残ってますから。まさに、「そして伝説へ……」のサブタイ通りです。
ただこのⅦ、筆者は未プレイですが評価はあまり芳しくなかったのは憶えてます。待ちに待ったユーザー間でも賛否が分かれてたような気が。コアなドラクエマニアではない筆者にはどういうことなのかよく分かりませんが、察するにすでに他のRPG作品が新境地を大胆に開拓しているのに対して、過去の栄光がなまじ大きかったドラクエだけに新しい試みができず、それが時代に即してなかったのではないでしょうか。
「実にドラクエらしい」という肯定派がある一方で「時代遅れ」と、バッサリやられてもいました。筆者は多分否定派に近いんだろうなあ、とか思ったので購入する勇気は持てませんでした。どうやら伝説の勇者にはなれないようです。
というか、すでにリリースされてたゼノギアスに完全にやられてたので今更ドラクエ? って感じだったのです。
いや、スーファミのⅢ、Ⅴ、Ⅵも楽しんでるんですよ。どれも楽しいシステムで、ハズレのないタイトルだとは思うのです。でも当時はRPGはシステムよりストーリー、というのが筆者の購入基準になってしまっていたのでドラクエⅦを購入する気にはなれなかったのですね。
そういえば後に傑作とも評価されたⅧも未プレイです。いつか買おうとは思いつつ、ここまできてしまいました。
前述したゼノギアス、そして同じスクエアからリリースされたFFTはプレステにおけるストーリー重視型ゲームのツートップとなっております。筆者的に。
しかし、FF7あたりからのムーブメントになっていたゲームのエンタメ化には少なからず危機感を持っていました。そしてこの時期、ゲーム業界はウン億円産業などとメディアでも扱われ始めました。今では考えられないことですが。