発売日ブルー
ゲーム誌の評価はアテにならないとか、よく叩かれていたように思います。その気持ちも分からなくもありません。でも、プロの仕事となれば書きたいことだけ書いてりゃいいってわけにはいかないのはいい齢になった今ならそれなりに分かるつもりです。
決められた期間内でゲームを複数本プレイし、クリアまで行ったかどうかは知りませんが、そのレビューなり評価をしなければならないわけです。締め切りは守んなきゃなんないし、入稿に漕ぎつけてもボツられたら一からやり直し。ゲームの発売元にもそれなりに配慮しなけりゃなりません。
その上で読者にゲームへの興味を持たせつつ、ライターが感じたことなりをそれなりに正直に、限られた文字数で伝えなければならないのですから。しかもそれが雑誌の発売ごとに、担当した本数分、書いていかなければならないのです。中には苦手だったり、興味のないジャンルのゲームもあることでしょう。筆者などには到底、真似出来そうもありません。
そこまでやって出版された雑誌に自分の記事が載っても、アテにならないとか叩かれるわけです。読者にしてもどれほどの購入基準にしているのかも甚だ謎です。また、ライバル誌なんかには(※自主規制)記事とかディスられたりするのです。あの雑誌の記事はまるでアテにならないとか、大手の作品には手心を加えてるとか。でも、大人の世界なんてそんなもんです。ゲームに限らず、政治関係の雑誌なんか、もっといかがわしい物がたくさんあります。それ考えたらゲームの評価がアテにならない、ってのはある意味、当たり前です。人の好みはそれぞれですし、ゲームにしたって、最初は面白くっても、飽きるのが早いもの。逆に退屈な序盤でも、終盤に盛り上がるものだってあるでしょう。それをゲームの発売日に合わせて、ライターにその魅力をすべて理解して伝えろなんて不可能です。
ゲームを商売にしてたら純粋にゲームも楽しめないでしょうね、きっと。想像に過ぎませんが、ゲームの発売日が近付くにつれ、ライターの皆様は戦々恐々としていたのではないでしょうか。ユーザーのように脳天気に楽しみにしてたとは、ちょっと思えません。
しかもゲームライターのお仕事って、一見華やかなようだけど、かなり過酷で収入も低いとどこかで聞いたこともあります。もしかするとブラックな部類かもしれません。固定給なのか出来高制かは知りませんが、もし筆者なら3日で嫌気が差し、ゲームさえも嫌いになっていたことでしょう。ゲームライターの皆様には頭が下がるとともに、自分は目指さなくて賢明だったと思います。
なんだか当初の趣旨から思いっきり逸れてしまいました。ホントは心残りゲームを挙げていく予定だったんですけど。
んじゃ、気を取り直してサクサクいきましょう。