格ゲー時代
これまで6編にわたって続けてきた本エッセイですが、前回まででとりあえず終了です。もうこれ以上、筆者にゲームで語れるネタがないのです。結構マイナーなゲームをプレイしてきた自信があったけど、こうして物を書いてみると、どれほどゲームをやってないのか痛感してしまいました。どうやら筆者はゲームファンなんて上等なものではなく、ゲームミーハーあたりにカテゴライズしたほうが良さそうです。
もちろん、今まで紹介したゲームしか、やってこなかったわけでもありません。もっとメジャーな作品も沢山プレイしてきました。でも、メジャーであるがゆえにすでに人口に膾炙しており、筆者ごときが語るまでもないという理由で触れませんでした。また、あまりいい感情を抱かなかったゲームもここでは割愛しております。基本的にここで紹介したゲームは全て筆者の愛に依って選出しております。
というか、今さらこんなカミングアウトするのもどうかと思うのですが、実は初っ端の野獣刑事、ギレン、エンパ3、ボトムズあたりがやれればもう筆者的には満足だったのです。ええ、今更ながらという自覚はございますよ。後はもう惰性か穴埋め程度であります。特にTHE プロレス2に至ってはほとんどゲームに言及してないという迷走っぷり。でも、いいんです。自己満ですから。
それらの部分もひっくるめて、書き残しやスルーした作品をここで書いていきたいと思います。構成上、特に目新しくもないひとり語りの部分が多く、あまり楽しい物にはならない気もしますが。
ちなみにこのエッセイ、タイトルに放課後とあるのは、もうすでに筆者は現役と言えるほどのゲーマーではなく、さりとて卒業と言い切れるほど未練がないわけでもありません。そんなどっちつかずな立ち位置から、放課後とお茶を濁しているわけです。また、放課後にゲーム好きな学生が集ってゲーム談義に耽るような、といった意味も込めています。
と、前置きも済んだところで……
我が家にスーファミこと、スーパーファミコンがやってきた日の感動は今でも忘れられません。だって、ゲーセンで稼働してる格ゲーが家でプレイし放題ですよ? これに感動しない少年はいないでしょう。筆者のように、スーファミイコール格ゲー専用機みたいな位置付けだった子は結構いたのではないでしょうか?
まあとにかくストⅡはやり込みましたねえ。筆者が購入した時はすでにダッシュターボが大ブレイクしてたけど、本体と同時に買ったのは中古のⅡの方でした。でも、これでも十分面白いんだから文句などあろうはずもありません。
それで一年以上は楽しみ尽くしました。で、次に買ったのはやっぱり同じ格ゲーの餓狼伝説2。これもゲーセンではストⅡと並ぶ人気タイトルでしたから、ありがちなチョイスと言えます。それで三本目が何だったかははっきり覚えてませんが、ダッシュか餓狼スペだったはず。格ゲーばっかりだったもんで、親に「また同じようなゲーム買って」と、呆れられてましたっけ。
「この違いが分かんねェのかよッ!」
などと偉そうにキレてましたっけ (心の中で)。でも、いい大人になって回顧してみると、確かに、同じようなゲームばっかり買って、よくもまあ飽きなかったと感心します。若さゆえでしょう。せっかくスーファミ買ったんだから、もっと色々遊べよって、今の自分なら忠告してやるとこです。でも、聞かないんでしょうね。きっと。
そんなもんだから、購入して2、3年の内にコントローラーがダレてきて、二個目のコントローラーを使う羽目に。で、それも程なくスーパーストⅡでダレてきて、それで格ゲーをプレイするのは苦痛でしかなくなっていったわけです。そうなって、やっとゲームのジャンルを変える気になったのです。それが光栄の三國志、正確にはスーパー三國志シリーズだってんだから、我ながら極端です。正直、その当時はスゴロクかRPGみたいなもん、てな認識しかなかった気がします。いや、それ以前にドラクエ、FFも人並みにプレイしてたとは思うんだけど、あまり記憶にありません。FFは最後までやりませんでしたし、ドラクエもクリアはしても、ドハマりした記憶もありません。普通に面白いとは思ったんですけどね。