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ミレアの話③

書いてて長いな~と思いました。

これからアルセレスについてミレアから教えてもらうわけだが、こいつのことだ。簡単にとは言ったが、本当に簡単にしか教えてくれなさそうだな。

短い付き合いだが、ミレアがめんどくさがりのテキトー天使ということはよくわかった。


「極端な話、アルセレスでは魔法という概念があります。人間以外の種族がいます。魔物がいます。科学の概念はありますが、地球ほど発達してません。目立ったものはこんな感じね。あとはフィーリングでどうにかなるでしょう」


……本当に簡単に終わらせたな、こいつ。


「言わんとしてることは理解した。ミカエル様のおかげでゲーム? とかラノベ? とかに近いということは何となくだがわかった。しかし、アルセレスがどういう世界なのかは1つも分からなかったぞ! このアホ天使!」

「あー! アホって言った! アホって言ったほうがアホなんですー!」

「やかましい! アホって言わずにいられるか! いくらなんでもテキトーすぎるだろ! アルセレスについて教えているようで教えれてないわ!」

「も~簡単でいいって言ったじゃない」

「だとしても限度があるだろう……」

「といってもさっきの説明でほんとに終わってもいいくらいなのよね~。異世界系の作品ってたいがいこのくらい説明したら本編始まるでしょ?」

「全部がそうではないだろ……」

「それにまだ序盤も序盤よ? いいかげん話を進めるべきだと思わない?」

「私に言われてもな。あと今の私以外に向けても話してない? ここ貴女と私しかいないはずだけど」

「気にしないで。まぁ、そうねぇ。地球との違いを照らし合わせながら説明していくわ。

まず、魔法と科学ね。これは単純よ。アルセレスでは魔法が使えます。個々に適正があるからすべて使えるわけではないの。でも使えないということはないわ。では科学はというと、現代の地球みたいに車や飛行機といったものは存在しません。さっき貴女が言ったゲームもそうよ。簡単に言うと機械による文明開化は起きてないわ。どちらかというと地球の近代に近いかも。ああ、でも貴女が生きていた時代よりは発達してるわ(笑)」

「私は貴様をぶん殴ってもいいと思うのだが?」

「じゃ次ね。種族について。地球だと人間以外に言語能力と生活水準の高い生物はいないでしょう?

他の生物も高い知能があっても人間ほどじゃないでしょ」

「……まぁそうだな。そういう意味では確かに私は人間以外で言葉を交わせる生物を知らない」

「信頼関係の深い人間以外の生物と意思疎通はできても、それは意味が違うものだもの。意思であって言葉ではないわ」

「厳密には違うというわけか」

「そうよ。それに天使や悪魔も生物としては捉えられないから、これも言葉を交わすとは違うわ」

「どう違うのだ?」

「次元の違いよ。わかりやすく言うとミカちゃんは地球に住んでいた?」

「いや天国に……そういうことか」

「理解が早くて助かるわ。天使や悪魔は存在はしても、その星の生物としては存在してないわ」

「なるほどな」

「話が脱線したわね。まぁようするにアルセレスには人間以外にも言葉を交わすことができる種族がいるってこと」

「人間とはと違う種族というのは……エルフとかドワーフとかそういうことか?」

「そういうことよ。現代の地球の知識、しっかり使えてるじゃない」

「いまだに不思議な感覚だがな」

「あとは魔物ね。これは動物と違って魔力のある生物って捉えてちょうだい。魔物だから悪ってわけじゃないから全部剣で斬ろうとしないでね」

「それだけ?」

「魔物にも特徴があるから説明しきれないのよ。あとついでに魔力っていま言ったけど、魔力は精神力とか体力みたいなもので、魔力があって魔法が使えるからこれも憶えておいて」

「重要そうなことをサラッと言うなよ」

「他にもあるけど説明はあと1つだけにするわ。これ以上グダグダと説明してもわからないことだらけになるでしょう」

「それもそうだな。それでその1つは?」

「貴女が喜びそうなことよ。アルセレスでは警察と似たような職で騎士隊というものがあるんだけど、それとはべつに冒険者というものがあるの」

「冒険者! ミカエル様のおかげで何なのかわかるぞ。いいな。心が躍る響きだ」

「気持ち悪いわね。まぁこれも人それぞれとはいえ、自警団としても機能してるから冒険者として依頼を受けて、人助けをして生活してもいいんじゃない?」

「気持ち悪いって……まぁいい。確かにそれは楽しそうではあるな。しばらくはそれを起点にして行動してみるか」

「それがいいでしょう。最後って言ったけど、他なにか聞きたいことはある?」

「いやこれ以上はよそう。あとは自分自身で見に行くことにしよう」

「ふふっ。いい顔つきね。一番最初に絶望してたのが嘘みたい」

「ミレアのおかげだよ。本当に世話になった。ありがとう」

「いいのよ。これが私の役目だもの」


そう言ってミレアは微笑んだ……いや違うな、あれドヤ顔だわ。


「さぁ! 準備はいいかしら。これから貴女をアルセレスに送ります。新たなる人生を思う存分謳歌してきなさい!」

「ああ。言う通りにさせてもらおう!」


ここから私の第二の人生の幕開けだ! せっかく救ってもらった命だ。ミレアの言っていた通り、思う存分謳歌してやるさ。


「ミレア!」

「なに?」

「いってきます!」

「……いってらっしゃい」


ミレアは一瞬驚いた表情をしたが、すぐに笑ってくれた。

なんだかんだいって、ミレアには本当に救われたな。


こうしてジャンヌ・ダルクのアルセレスでの物語がようやく幕を開ける。

ようやく異世界での話を書けそうです!

序盤が長すぎた~。

あれ?でもまたここからアルセレスでの説明に……


次回も頑張ります!

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