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受付嬢との邂逅

また日が空いてしまい申し訳ありません。

これからも少しずつ進めていきます!

レドーさんは荷車を邪魔にならないように街道から少しよけて、ハンターギルドの近くに停めた。

荷車から降りて、馬を労わる。


「よしよし、ご苦労さん! ジャンヌ。荷車からいろいろと降ろすのと、ギルドに持っていくのを手伝ってくれ」

「ええ。わかったわ」


私も降りて、手伝いを引き受ける。

もちろん馬を労わることも忘れずにね。


「ありがとね」

「ぶるるっ」


馬も嬉しそうに顔を摺り寄せてくれる。

かわいいな~もう。


「ジャンヌ。顔が情けないことになっとるぞ。その顔は家の中だけにせい」

「……はい」


恥ずかしっ!

レドーさんもニヤニヤしないでよ!


「一気に全部は無理だから何回か往復することになる。大変だが頑張ってくれ」

「かまわないわ」


大変なのは承知よ。

持てる分だけ持ってハンターギルドの中に入った。

そしてそのまま、受付のカウンターらしき場所に向かう。


「おはよう! レドーだ! 物品を持ってきた。確認してくれ」

「おはようございます。レドーさん、毎回ありがとうございます」

「がっはっはっ! これも仕事だ。気にするな」

「あいかわず豪快ですね。あら? そちらの方は?」

「わしの娘だ。後で紹介する」

「あらあら。また可愛らしい方ですね」

「ど、どうも」


またサラッと娘って言う!

まだ慣れてないんだよ、心が!


「まだまだあるから、よろしく頼む!」

「かしこまりました」

「よし。次行くぞ、ジャンヌ!」

「わ、わかった」


……受付嬢だと思うけど受け入れ速いな!

普通、見覚えのない人を娘と言って、はいそうですかって受け入れられる?

レドーさんの人徳の為せる技か?


レドーさんと私は協力して10箱以上あった荷物を受付カウンターに持って行った。

一つ一つが重くて大変だった……

大半はレドーさんが持っていってくれた。

私も力には自信あったんだけど、レドーさんにはかなわないわ。


「がっはっはっ! お疲れ! 助かったわい!」

「ぜぇ……ぜぇ……ええ……よかったわ……」


なんでレドーさんそんな元気なの?

私思った以上に疲れてんだけど……


「うふふ。お疲れ様です。レドーさんについていくのはかなり大変でしょう」

「ええ……おっしゃる通りで……」

「それでレドーさん、ご紹介してくれますか?」

「ああ。かまわないが、確認や査定はいいのか?」

「それは他の職員にお任せします。それよりもこんな可愛い方とお近づきになるほうが重要です」

「がっはっはっ! 確かにな!」


何言ってるのかな?

あれだけの量の確認ってかなり大変だと思うけど?

私の紹介は後回しでいいと思うのに……

他の職員の方、お疲れ様です。


「そら、ジャンヌ、挨拶してくれ」

「あ、ああ。はじめまして。ジャンヌといいます。レドーさんにはお世話になってます」

「そしてわしの娘だ」

「……む、むす……家族、です」

「あらあら、顔を真っ赤にしちゃって、うふふ、可愛らしいですね」


嬉しいんだけどね!

まだまだ恥ずかしいっというか、なんというか……


「では、私も。はじめまして。ミレイユといいます。ここレネスのハンターギルドのサブギルドマスターを任せてもらってます。よろしくね、ジャンヌちゃん」

「よろしくお願いします。あの、サブギルドマスターとは?」

「あら? 知らないの?」

「ジャンヌは少し浮世離れしたところがあるから、知らないことは多いぞ」

「浮世離れって……さすがに常識がないわけじゃないわよ」

「がっはっはっ! わかっておるわい!」


こことは違う世界から来ただけですぅ。

……まぁそんなこと言えないんだけどね。

ギルドマスターっていうのがギルドで一番えらい人っていうのはなんとなく知ってるけど、サブってなるとよくわからない。サブってことはギルドマスターに代わって仕事ができるってことかしら?

まさかそんな人が受付のカウンターに座っているわけないし……


「そうなのですね。そしたらギルドについての役割なども説明したほうがよろしいでしょうか?」

「そうだな。後で頼む」

「これから何かご用事が?」

「この子に街を案内してやりたくてな。一通り終わったらまたここに戻ってくる。その時には査定も終わっているだろう。わしが確認してる時に頼みたい」

「なるほど。かしこまりました。ごゆるりとどうぞ」

「それじゃよろしく頼む」

「え? いろいろ気になることがあるんだけど」

「なぁに、また戻ってくるから気にするな。気になることが多いようだし、時間もあった方がいいだろう。ミレイユも時間を調整してくれるだろうからその時に聞くといい」

「え、いや、ご迷惑じゃ……」

「気にしないで。私もジャンヌちゃんとお話したいし、少し時間を頂けると調整もしやすいから。レドーさんに街を案内してもらってきてね」


ミレイユさんはそう言って微笑んだ。

ならお言葉に甘えて。


「わかりました。また後程、よろしくお願いします」

「はい。あっ、でも一つだけ、さっきの質問には答えておきましょう」

「サブギルドマスターについてですか?」

「はい。簡単に言うと、ここのギルドで二番目の立場にいます」

「……ものすごくえらい方?」

「ギルドマスターの次にね」


えええええ!!!!!


ミレイユさんは軽い感じで笑い、レドーさんは大笑いしてた。

レネスの街と3女の絡みとその他もろもろ……

考えている第1章の構成はいつ終わるんだろうと遠い目をしてます。

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