新たな声
はじめまして。煌華音と申します。
初の小説です。
暇潰しにでも読んでいただけたら幸いです。よろしくお願いします!
恐れることなかれ。
神は乗り越えられぬ試練は与えぬ。
己が信ずる光の導くままに。
私の誇りは穢させない。
ー
数多の人が私を見ている。
悲哀、憤怒、失望、驚愕。
様々な表情が見える。
しかし、誰一人として希望を持ち合わせていない。
それも当然か……
私は魔女としての烙印を押され、見せしめとして
火炙りにて処刑される。
すべての人々が私を聖女ではなく、魔女であると信じてしまったのだ。
私の運命はここまでだったと受け入れるしかない。
しかし、私は絶望はしない。
なぜなら、私は間違ってなどいないから!
私が、歩んできた道は! 勇猛なる言の音は! 誇り高き信念は!
正しいものであると信じている!
炎や煙が私を襲う。
意識が遠のいていく。
もうすぐ神の元に召されるだろう。
あぁ、願わくば、信ずる者に救いをもたらさんことを。
ー
目が覚めると、真っ白な空間にいた。
見渡す限り、どこを見ても白しかない。
……私は処刑されたはずだ。
あの時の炎の熱や、煙による苦痛、人々の怨嗟の声を覚えている。
ならばここは死後の世界というやつか。
神を信じ、徳を重ねれば、美しき神々の世界に連れていってもらえるという。
しかし、ここは白以外何もない。
どうやら私は認められなかったということか…
最後に魔女と言われたことが悪となったか。
私が信じてきたものは何だったんだろう。
心が挫けそうになった。
そんなことはないと頭をふる。
しかし孤独なのも相まって、涙が溢れてきた。
俯き、本格的に泣きそうになった瞬間、眩いばかりの蒼白い光がさした。
真っ白な空間に蒼白い光が目の前で突然発光。
目がやられるわ!
びっくりして涙がひっこんだよ! バカ!
光が収束していき、人が現れた。
いや、顕現したと言うべきか。
人には白く美しい翼があったのだ。
「哀れな聖女よ。私が救ってあげましょう」
……いきなり現れて何を言ってるのだろう。
見知らぬ人らしき方? (多分女性。おっぱいがデカイから)に唐突にそんなこと言われても困惑しかないんだが。
この時私は困惑した気持ちが顔に出てたのだろう。
目の前の女性も最初は自信に満ち溢れた表情だったが、次第に焦りはじめ、「えっ、あの、あれ?」とおろおろしてしまった。
これが天使ミレアと私、ジャンヌ・ダルクの出会いである。
読んでいただき、ありがとうございました!
これから自身のペースで続きを書いていきたいと思ってます。
面白いとか、続きが気になるなとか、
少しだけ待ってやる、早く執筆せよ
とか思ってくだされば、是非次も読んでください!
早く投稿できるよう、がんばります!