魔工国
第五節 魔工国同盟と新武器(銃)、三人目
「テレポート」
「ここが魔工国か。なんかまた内乱中?かな?」
「ですね。」
「ルースさん、なんで一緒に」
「護衛です。まぁ、この際、森長正人殿、私を家臣にしてもらえないでしょうか。」
「えっ。まぁ。いいですよ。心強いですし。」
「では、行きましょう。正人殿」
「その正人殿は、やめて貰えないかな。正人でいいよ。」
「では、正人さん。行きましょうか。」
「はい。」
王宮に向かいながら襲ってくる連中を倒しつつ、魔工国の王都ガニアに着いた。
「相変わらず容赦ないですね。」
「だって襲ってくるし」
王都に着くと負傷騎士が複数人倒れていた。
「ルースさん。この方達の治療をしてもいいですか。」
「私はかまいませんが」
「では、「マルチロック」我に従え・光よ・癒しの風よ・キュアヒール。そして「リカバリー」これで終わりと。」
「行きますか。」
「はい。」
王宮内に通されると、アルセ・ファースト・ガリア皇帝と第三王女レルス・ニア・ガリア姫が並んで迎えられた。レルス姫は、青髪の目の中に星の模様が入っているなんとも不思議感がある子に見える
「ソニア帝国使者 森長正人です。」
「同じくソニア帝国使者 ルース・リッツです。」
「遠いとこ大義であるが、今は、内乱中でのう。」
「あっ。忘れていた。内乱の主犯格を捕え連行してきました。」
「へ?」
「ちょうど、襲ってきた連中の中に居たもんで、とりあえず、魔法で倒しました。」
「「プロズン解放」」
その中から、髭の老人が、落ちてきた。
「こやつや。」
「あと、騎士たちにも、回復魔法を掛けておきました。」
「た・・。大義であった。」
「で、ソニア皇帝からの密書でございます。」
「密書?ソニア帝国が。」
なんで不思議そうな顔をしているのかな?
「はい。ヘルス皇帝からです。ご確認を。」
「わかった。とりあえず、応接室に案内を、レルス。」
「分かりました。父上。では、こちらに。」
王宮の廊下を歩いていると、騎士の訓練場が見えてきた。
「訓練場か。最近剣の練習より魔法の練習しかしてないなぁ。」
「レルス姫」
「なんでしょうか。」
「少しここのルースとこの訓練場で手合せをさせて頂きたく。駄目でしょうか。」
「確認を取りますね。」
一人の騎士に確認をとり、こちらに戻ってきた。
「命の恩人なのでいくらでも使用してもいいそうです。」
「ありがとう。ルースさん、やりましょうか。」
「はい。」
「魔法ありの、一本勝負。では、始め。」
「「アクセル」」
「消えた。白魔法か。」
「ここだ!」
「なに。後ろか。」
ルースが正人攻撃を防ぐが、
「あんまり使いたくなかったが、本気で行きますね。」
「リリース(解放)・グレンフレイム(紅蓮炎)・スタング(収束)・レクシオ(掌握)・炎皇装士」
「なっ。何、あの威圧感は。あれが、正人さんの、最強魔法。しかも、装備化か。」
「なら私も、リリース・ダークサンダー・スタング・レクシオ・闇雷皇装士」
「ほう、では、行きますか。」
「はぁぁぁ。」
20分経過、勝負つかず
「はぁ。はぁ。決着がつかなかったか。魔力が切れた。」
訓練場の芝生に2人で寝そべった。
「正人さん、あの魔法は、精霊王が使っていた魔法ですよね。」
「はい。覚えました。この魔法は、ユニアしか知りません。」
「あのー。正人様。」
おずおずとレルス姫が話しかけてきた。
「レルス姫どうされましたか。」
「お父様が今こちらに来られました。」
「へ?あっ!皇帝陛下申し訳ありません、見苦しいところを」
「よい。座っておれ。」
「レルス。回復魔法を」
「はい、癒しよ・来たれ・マギアヒール」
「おー。魔力が回復するなぁ。」
「正人殿。これを、ソニア皇帝に、同盟を快く引き受けると、それともう一つ、これを貰ってくれぬか、これを」
「はい。」
「これは、銃?」
「名は、銃剣ヒルデ。」
「ブレード・ガンモード等、あとは、この本を読んでくれ。それと、正人殿先ほどの戦い見事であった。久しぶりに血が滾った。」
「お父様。」
「如何した。レルスよ」
「私、正人様と共にソニアに行きたいです。」
「なんで?」
「あんな高等魔法見せられたら、私は正人様の傍に寄り添いたいと思いました。」
レルス姫、とんでもない発言したな。
「婚約者になりたいということ?」
僕は、レルス姫に確認をとった。
「はい、お父様が許可をしてくださればなんですが?」
ガリア皇帝が静かに頷いた。
「そこまでいうのであれば、仕方ないな。正人殿うちの娘を・・」
「その前に、僕は今現時点で、2人の姫。ソニアとアースの両国の姫君と婚約してましてそれでも良いのであればなんです。」
皇帝が、唖然としていたが。
「レルスいいのかな?」
「はい。」
「皇帝。レルスを連れて行きますが。」
「レルスを頼む。」
「分かりました。ルースさん行きましょうか。ソニア帝国へ」
「了解です。でも、ユニア姫たちに、どう説明されるおつもりで。」
「あっ!ルースさんフォローしてくださいね。」
「そう思いました。」
そして、ルースさんとレルス姫と共に、ソニア帝国に帰還し、ユニアに魔工国で起きたことレルスのこと全て話、ルースさんも色々とフォローもしてくれた。
「さて、王宮行こうか。」
王宮に着き、皇帝に魔工国の書状を渡しレルス姫のことを話、屋敷に戻ってきた。