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一冒険者が世界の神になった時  作者: 竜にゃん
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併合

第四節 魔法とアース王国とソニア帝国併合


 エルス姫が、ソニア帝国入りしたと報告があり、ユニアとの魔法練習を一時中断し、迎えるため、屋敷前にいた。

「来ました。」

馬車から降りてきたエルスは急に僕の胸に飛び込み涙を出し泣き始めた。

「ちょ・・・。エルス。どうした。」

エルスは、話始めた、自分の父親が危篤状態であることを、

「もしかして、今回の婚約に関係するみたいやな。」

「アース王国に行くか。エルス案内を頼めるかい」

「はい、でも、何をなさるつもりですか?」

「多分助けられるかもしれないからね」

エルスは何のことかわかっておらず、唖然としていた。

「エルス、正人様に任せれば大丈夫、白魔法も名前と効果さえ分かればすべて使えるみたいだし、それに八属性全属性使えるっていうことも分かりましたので。」

「では、行こうか。「ゲルト」」

光の輪を通るとそこには、白塗の建物が、ここが、アース王国。

「さて、王宮に向かいますか。」

「えぇ。」

王宮に着くと警備の騎士にエルスが声を掛け、城内に通してもらうと、一つの部屋に通された

「お父様です。」

痩せ細った一人の男性がベッドに横たわっていた。

「誰だ。」

「僕は、森長正人といいます。」

「君が」

「国王陛下の病気を治しに来ました。では、まず、「リカバリー」。そして、光よ・我に従え・癒しよ・ヒーリング。光よ・来たれ・癒しの風よ・ギガリーフ。」

「どうですか。」

国王は、身体を起こして床の上で、子供みたいに、飛んだり跳ねたりを繰り返している。

「おお、なんともない。驚きが隠せない。」

良かった成功。エルスが飛びついてきた。

「正人さん、お父様を助けて頂いてありがとうございます。」

「いえいえ。治ってよかったです。初めて使った魔法でしたので、成功率が低かったし。ね、ユニア。」

「はい。まさか、覚えて直ぐに実行することになるとは思わなかったです。」

「で。国王陛下、エルスの件ですが、本当にいいのですか?ユニアは、良いって言っていましたが。」

国王に問い尋ねると、

「婚約の件は、エルスから申し出てきた。それで、理由を尋ねたら、正人殿の名前が出てきての。わしの固有魔法を使い、兄、ソニア皇帝にそのこと伝えたら、今回の件に至ったとのことじゃ。」

「エルスは?」

エルスに確認を取ると、無言でお辞儀をしてきた。

「はぁ。わかりました。」

ソニアの王都に帰るため、準備をしていると、宰相のエメラさんが1通の手紙を手渡してきた。

「これは?」

「必ず皇帝に渡してください。」

「分かりました。」

その日のうちに、帝都ソレイユに戻り、王宮の皇帝に手紙を渡すと、宰相や家臣を呼び手紙の内容を話し出され、僕は、その部屋を出ようとしたが、宰相のエルムさんに、呼び止められ、一緒に聞くことになった。

手紙の内容は、アース王国は王権を破棄し、ソニア帝国と併合してほしいと書いてあったらしい。皇帝はこの話を承諾したが、迷っているみたいだった。

さて、ユニアとエルスと共に、屋敷に帰り、そのまま自分の部屋で休んだ。

 翌朝、王宮から早馬がきて、寝起き頭で皇帝のところへ向かった。

「お話というのは?」

「正人君に、旧アース国の領地を譲渡したい。」

「譲渡?」

「譲渡より拝領か、旧アース王国のエメラダを領地として与えようと思う。」

「ありがたきお言葉つつみいります。領地?今領地と言いましたか?」

「うむ。言ったが何かの?」

「お父様が一度言ったらもう終わりですよ。正人様。」

「ユニア?いつのまに。エルスまで。」

「さっきからいましたよ。白魔法「スモール」という魔法で正人様のポケットに隠れておりました。」

「まじか。気がつかなかった。」

「ユニア。また、「スモール」使ったのか?直ぐに、小さいころからその魔法を使いクロックを困らせていたな。」

「またとは?」

「まぁ、いいじゃない。そんなこと。」

とりあえず、領地はありがたく貰っておくか。

「領地の件は、お引き受けいたします。」

エメラダに行くか。下見をしに行かないとね。

「行きますか。「ゲー・・」」

と、言いかけた瞬間、一人の騎士が話しかけてきた。

「私もご一緒してもよろしいでしょうか?」

「あなたは?」

「元アース王国騎士団副団長 ルース・リッツと申します。正人さんの護衛及び案内役を承りました。」

「わかりました。一緒に行きましょうか。ユニア、エルスはどうする?」

「もちろん一緒に行きます。」

「了解。「ゲルト」」

アース国西部の丘に、転移した。

「きれいですね。」

「あぁ。綺麗だな。この丘にお城を建てたらいいよね。」

「それは、良いですね。」

「まぁ、下見だけだけどね。ここに、家建ておけばいいか。今は。」

「ですね。」

さて、他の場所も見て回りますか。

「ここは、なんか寂れてないか。」

「ここには、昔盗賊たちが住みついていたそうで、討伐隊を派遣したと聞いております。」

「盗賊か、」

僕は、魔道具を出し地図を確認。

「少しまだ盗賊の類がいますね。痛みつけるかな。」

「私もお供します。」

ルースさんと共に、砦に向かおうしていると、ユニアが

「私たちも一緒にいきますわ。」

「いいけど。」

と、ルースさんが

「姫様たちは私が守ります。」

行きますか。森を進むと一件の砦が、先手必勝仕掛けるか、ルースさんに合図を送り、

「我に従え・炎の精霊よ・燃やし尽くせ・イグニス・グレン・ファイヤー。コネクト。マルチロック。我に従え・炎と風の精霊よ・全てを吹き飛ばせ・エクスプロ―ジョン」

「同時に二つの魔法を・・・。」

“ドガーン”と音をたて、一五人ほど飛び出てきた。

「何者だ。」

「ここの新しい領主だ。十秒以内に退去をしないと全員海に沈めるぞ。」

「何を寝ぼけたことを、お前らやっちまえ」「おぉ」

と、三人がかりで、飛び込んできた。

「ルースさん」

「はい」

「我に従え・精霊王よ・雷と闇よ・漆黒の雷精よ・ダークネス・ランプラー」

「ギャー。」

「はい。終わり。」

「・・・。早。」

「さすがです。」

「はわわ。」

ルースさんは茫然。ユニアは笑顔。エルスは腰を抜かしている。

「エルス大丈夫?」

「ルースさん、こいつらどうしますか。海に沈めて海龍の餌にでもしますか。」

冗談で言うとルースは苦笑いして、

「ソニアに連行しましょう。」

「にしても、すごいですね。一五人をあっという間に。」

「ユニアに最近魔法を習ったばかりですよ。」

「えっ。最近?姫様、本当ですか?」

「えぇ。正人様は呑み込みが早いですから。」

ソニアの王都に戻ると、皇帝がにこにことしていた。

「正人殿―。此度は、賊の討伐大義やった。」

「いえ、そんな。」

「それよりも、同時に二つの魔法を繰り出したのは本当か。」

「はい、でも、そのことは記憶になくて、いつの間にかキレて、で、いつの間にか終わっておりました。」

「へ?覚えてない?」

皇帝が唖然としていた。ルースさんは

「皇帝この件は、もう。」

「そうだな。褒美を、大貨一〇枚とこの太刀を」

「この剣は?」

「これは、エスカリバー。伝説の魔導師・森長正義殿が使っておられた。と言われている。」

「森長正義?」

「どうされた?」

「森長正義は、うちの爺さんですわ。」

「お爺さん?お爺さん!」

「はい。」

「まさか。だから精霊王の魔法が使えたのか。」

???どういうことや?


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