表現の自由が至高な『私はシャルリ』の皆さまに贈る詩
子供が死んだ
溺れて死んだ
この子の国は内戦で
この子の親は生きるため
この子を連れて逃げてきた
戦火の国から逃げてきた
難民に風は突き刺さる
稼ぎたいから来たんだろ
戦火を理由にしたんだろ
お前ら稼ぎに来たんだろ
大人の事情はわからない
難民なのかもしれないし
移民なのかもしれないし
ズルしているかもしれないし
だけど子供に罪はない
彼は連れられ逃げてきた
家族とともに逃げてきた
生きようとして逃げてきた
新天地までもう少し
けれども死んだ
子供は死んだ
そして子供は晒された
表現の自由建前に
異教の神を陥れ
テロを助長し殺させて
部数を伸ばした出版に
残念だったねもう少し
目的地まではもう少し
横のピエロが笑ってる
子供二人で一人分
ほらお前たち言ってみろ
私はシャルリと言ってみろ
熱狂しながら言ってみろ
死体の前で言ってみろ