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~第2章~
[日常]
雲ひとつない晴天。
その空の下で今日も小説を書く。
最近少し変わったことがあった。
しぃくんに話しかける人が増えてきたのだ。
「やっぱり俺は皆に好かれているのか!」
一人舞い上がるしぃくんは気づかない。その笑顔の裏にあるものに…
[過去]
特に変わったことがないので少し昔の話をしようと思う。
しぃくん。そう呼ばれる前の話である。
石成は都会でも田舎でもない町に生まれた。彼は父と母、そして妹の四人家族である。
この頃は小説家という夢はなく友達と仲良く遊んでいたそうな。
それがいつしかアニメや2次元の世界にのめり込んでゆく。
これが彼の人生を大きく変えていくことになる。
妹萌えのアニメなどもあっただろうが彼は妹にどのような感情を抱いているのだろうか?
それはしぃくんにしかわからない。
ところで、小説家を目指すきっかけとなったのはやはりアニメだろうか。
見ているうちに自分でも作りたいと思ってしまったのかもしれない…
と、過去の話はこれくらいにしよう。
このあと彼にとって大きな出来事が起こっていく…