第十六話 蒼と金と銀色と
「……あちらも、流れが変わりますわね」
「そのようじゃのぅ」
「これも貴方の計画通りなのかしら、ベルさん」
「そこまで買い被って欲しくはないのじゃよ。ひょっひょっひょ!」
『ご主人様もベルさんも、もっと敵に集中してほしいのですよ!』
響くメリーの声に、背中合わせに立っていたブリジットとベルイットは軽く咳払いをする。自分達の周囲を囲む敵の数は六体。そのどれもが、前回戦った巨体のアンドロイドよりも強靭な肉体と敏捷性をほこっていた。
とはいえ、所詮はその程度だ。
「……ふぅ」
ブリジットが溜息をつくと同時に、二体の敵が同時に飛び出してきた。空中に飛び出した一体と、地面を駆けてくる一体。全くの同時を狙ってくる敵の連携に舌鼓しながらも、ブリジットは慌てもしない。
すぐさま背を預けていたベルイットの服を引っ張り、そのままひょいっと傍に押し飛ばして逃がす。
『ご主人様、真上と左後方からなのです!』
メリーの指示通り宙から振り下ろされてきた蹴りと、後方から迫ってきた拳をブリジットは器用に躱す。真紅のバトルドレスの裾を引きながら、まるで優雅なダンスを踊るように。
そのままタタンっと小気味のよいリズムを取ながら、ブリジットは自分のもとに飛び込んできた二体のアンドロイドを蹴り飛ばした。
「さぁてベルさん。そろそろ私もあちらに参戦させて頂きますわ。もう情報収集はいいかしら?」
舌なめずりをしながら金色の髪の毛をかき上げるブリジットの様子に、ベルイットは大げさに肩をすくませて頷いた。
「存外堪え性がないのじゃな。もう少しこの目で確認しておきたかったのじゃが」
「生憎と、私がこうして渋っているうちに、御堂さんが酷い目に合っているんですの。いくら貴方の指示とはいえ、私ももうこれ以上自分の大切な物を傷つけられては――我慢はできませんわよ?」
ブリジットの声が低くなり、その瞳が射殺す様な強さでベルイットに向けられる。だが、それでも彼女の視線をひょうひょうと受け流すベルイットは、ちらりと和真達に視線を向けて頷いた。
「……仕方ないのぉ。わしもそろそろ我慢の限界じゃ。こっちは終わらせるぞぃ」
――ヒュンッと。
ベルイットの言葉と同時に、そこにいたブリジットの姿が小さな風切り音と同時に消えた。ベルイットやブリジットを囲っていたアンドロイド達も、ブリジットの姿を完全に見失う。
そんな中でベルイットは、すぐさま飛び込んできた御付のアンドロイドと共に、包囲網を跳躍して乱暴に突破。
何より、逃げ出さなければ巻き込まれる。
「メリー、意識共鳴ッ、モード真紅の弓!」
『ハイなのです、ご主人様!』
空高くから聞こえてきた声に、アンドロイド達が天を見上げた。だが、それよりも早く自分達の周囲を囲うように真紅の矢が地面に突き刺さっていく。そのどれもが一メートルは超える巨大な矢。突き刺さった地面を抉り、その振動にアンドロイド達は膝をついて立ちあがれない。
撃音と激震で降り注ぐ真紅の雨。
そんな激震の中、宙にいたブリジットはタンッと甲高い音を立てて地面に降りた。
まっすぐと背筋を伸ばし、バトルドレスを翻す。そのままブリジットは何事もなかったかのように、真紅の雨の中をまっすぐと歩きぬけていく。
『――――ッ!』
天から降り注ぐ真紅の雨の振動が止むと同時に、アンドロイド達が声にならぬ雄たけびを上げて立ち上がった。無防備を晒して歩くブリジットの背を狙い、アンドロイド達は一斉に飛び込んでくる。
「メリー。意識爆散」
『ハイなのです!』
ブリジットの背にアンドロイド達の拳が届くより早く、地面に突き刺さっていた真紅の矢が爆散した。同時に発生した空振が、飛びかかってきていたアンドロイド達を貫き、その動きを完全に拘束してしまう。
『――――ッ!?』
襲いかかった姿のまま空振で動きを止められたアンドロイド達が呆然と口を開き、
「貴方達の相手をこれ以上している暇はありませんの」
そんなブリジットの声に導かれるように、天から降り注いだ六つの真紅の矢がアンドロイド達を貫いた――。
◆◇◆◇
土埃が晴れ、地面に叩き付けられていた漆黒の怪鳥が立ちあがった。その瞳に先ほどまでは見せなかった憤怒を覗かせて。
『……私も沸点の高い方だと思っていたんだがね』
ぎちりと、歯ぎしりを見せる。だらしなく両腕を下げて垂れていた鉤爪が鋭さをまし、肉体が膨張する。対地上戦特化などと言う生易しいものではない。その肉体は悠に二メートルを軽く超え、背から伸びた漆黒の翼が大きく羽ばたきを上げる。
そんな敵の姿を見て、膝をついていた和真の前に虎彦が出た。
「坊主、少し休んでろ。おっさんたちも少し、勘を取り戻す」
「けど……っ!」
二人だけに任せるわけにはいかない、そう伝えるより早く、和真が纏っていた白銀のスーツは光の粒子となって解けた。弾けるようにして自分の周囲を舞った粒子は、和真を支えるようにして人の形を成す。
「マスター、少し黙ってて」
「けど、ソフィ……!」
ソフィの瞳が和真を射抜く。瞳一杯に溜まった涙を見て、和真はそれ以上を言い返すことができなかった。
『ソフィちゃんの言うとおりです。それに御堂さんが何を心配しているかわかりませんが――』
「おっさんたちは――強いぞ?」
そう言って虎彦が和真の正面で深く構えを取った。蒼のバトルスーツから延びる真紅のマフラーが風に揺られ。左腕を正面に構え、白銀に染まる無骨な装甲を持った右腕を中段に。
たったそれだけの所作に張りつめられた空気を感じ、和真はぞっと寒気を感じた。
「……分かりました。俺達もすぐに追いつきます」
「そうしとけ。暫くはおっさんがもたせる」
不敵な声が聞こえてきて、和真はそのまま倒れ込むようにソフィの支えに身を任せた。そんな和真達を嘲笑うような巨体に変異した漆黒の怪鳥は、虎彦の姿に笑みを歪める。
『やる気かい? 息子も守れなかった君達が』
「今戦わない理由にゃならねぇよそいつは」
次の瞬間、虎彦の姿が消えた。グンッと加速した虎彦はそのままの速度で一直線に漆黒の怪鳥の懐に飛び込む。これに反応して見せる敵もまた、鋭い鉤爪を虎彦の頭に向けて振り下ろした。
金属音の弾ける音と共に、振り下ろされた鉤爪を虎彦の無骨な右腕が弾き飛ばす。
『ほう?』
近接戦闘に持ち込んだ虎彦の左腕が、敵の顎を狙って振り上げられた。寸ででこれを躱していく敵の攻撃もなお激しさを増していく。
振り下ろせば躱され、薙いでくる攻撃を受け止め、カウンターを狙う。一瞬の気の緩みも見せない連打の応酬。
「あれが――近接戦闘……」
「ん。あれが私達が生まれる前の世代を戦い抜いた正義の味方……」
思わず和真もその戦闘に見入る。自分のように能力を奮うことでその場の直感だけで動く戦いじゃない。数手先を読みながら全ての防御を攻撃に繋げる戦い。あれが本物の近接戦闘。
虎彦の状況を離れてみていた和真は、ソフィの腕を引いた。
「ソフィ、分かるな」
「……当然」
彼女が自信満々に頷く様子を目にし、和真はもう一度戦い続けていた虎彦たちの背を見る。そうして、和真とソフィだけが、虎彦の口元が僅かに動くのを確かに見た。いくら虎彦たちが強くとも、彼らだけでは勝てない。
だから、震える膝に力を入れて立ち上がる。虎彦たちが自分に向けたその言葉を信じて立ち上がる。
「行くぞ、ソフィ!」
「イエス、マスター!」
◆◇◆◇
戦場はまだ続いていた。近接戦闘に持ち込むことで空中戦に持ち込ませない。そうすることで敵をこちらの戦場に引きずり込み、虎彦は戦っていた。
だが、それでもなお――漆黒の怪鳥は強い。
『ブランクの差を理解できたかね?』
「ちっ!」
ゴウッと敵の広げた翼が羽ばたきを起こす。向けられた風圧に虎彦は両腕をガードに回して踏ん張るが、風圧と共に迫った羽根が肉体を掠めていく。その一つ一つがアスファルトを抉るような鋭さで虎彦の身体に突き刺さった。
ガクンと崩れ落ちた虎彦の頭を、漆黒の怪鳥が片腕で掴み上げる。
『威勢よく立ち向かおうと、所詮君は敗者。守れやせんよ』
『貴方なんかが、何を偉そうに……!』
敵の言葉にアリサが過敏に反応する。そんな彼女の意思を代弁するように、掴まれた指の隙間から、虎彦は射殺すような視線で敵を見た。そしてそのまま不敵に口端を吊り上げ、虎彦は笑う。
「ほぅら、おっさんばっかに集中してっと横っ面を蹴り飛ばされるぞ?」
『――ッ!?』
虎彦を捕えていた敵の顔面に真紅の矢が直撃する。ぐらりと崩れた敵の様子に、虎彦は自分の頭を掴む腕を力任せに引き剥がした。一拍の隙もおかず、そのまま無骨な右拳を敵の胴体にめり込ませ、
「アリサ嬢! 意識共鳴、モード裁きの蒼腕ッ!」
『分かってます!』
敵の胴にめり込んだ虎彦の右腕の外装がガンッと音を立てて開く。開いた外装の中から覗くのは、まるで回転式弾倉。噴き出す蒼の粒子が、漆黒の怪鳥の腹にめり込んだ拳ごと強烈な発光を。
集束された蒼の粒子は、次の瞬間――轟音と共に右腕後方に爆風を放った。
『がッ!?』
拳の先にいた漆黒の怪鳥の巨体が吹き飛んでいく。質量差など物ともしない一点集中の出力は遠慮なく敵の身体を蹂躙し、地面を抉りながらその巨体は弾ける。
だが、そんな決定的な一撃をもってしても虎彦は顔を顰め、飛び込んできた金色の英雄に怒声を投げた。
「ブリジット嬢! やろう、今の攻撃も辛うじて防ぎやがった! 追撃を頼む!」
「言われなくても分かっていますわ、蒼の英雄!」
地を高速で駆け抜けるままにブリジットは己の黒のロングブーツに掌を寄せ、意識を共鳴。
「メリー! モード、真紅の弓」
『いつでも行けるのです!』
タンッと地面を蹴って跳躍。自身の右足が纏う真紅の粒子を指向性を持たせて放つ。一発を打つ速度で加速し、追撃。追撃、追撃追撃追撃追撃追撃――。そのどれもが正確に漆黒の怪鳥の身体に直撃していく。
しかし、
『な――めるなァ!』
「っ!?」
粉塵を自身の巨体で消し飛ばした漆黒の怪鳥が雄叫びと共に、迫りきた真紅の矢を総べて蹴散らした。悍ましいほどの大絶叫のままに羽ばたき、宙で攻撃を続けていたブリジットの体勢を崩す。
そんな視界が遮られる中で、真紅の雨を縫って再び近接戦を挑んできた虎彦に気づき、漆黒の怪鳥は虎彦を交わすようにして夜空に飛び上がった。
寸でのところで拳を交わされた虎彦は舌打ちのままに夜空に視線をすぐ戻す。
虎彦の視線の先で、敵は荒れた息を落ち着けながらも忌々しく口を開いた。
『……いいだろう、さすがにこの状況は私にとって良くない。今回は――』
そう言って初めて、漆黒の怪鳥は気付く。たった今の一連の攻撃の最中――虎彦の姿が変わっていることに。
そう。先ほど自分を地面に叩き付けたあの伸縮自在の真紅のマフラー。そのマフラーが既に虎彦の首元から消えて――、
「意識、共鳴ッ!」
『なん――ッ』
鉤爪に巻き付いていた真紅のマフラーに引き寄せられるように、和真は既に漆黒の怪鳥の懐に。限界すれすれまで集中していた右腕の粒子を敵の腹に叩き込む。虎彦が自分達に見せてくれた先ほどの一撃を脳内で再生し、実現する。
「モード、流星の槍ッ!」
『が、あああああアアアアッ!?』
掌に集中していた粒子を一点に集中した流星の槍が、漆黒の怪鳥を貫き、天に光の筋を残す。
「うぉおあああああああッ!」
叫ぶようにして残りの力全てを振り絞る。溢れ出す銀色の粒子の出力で、和真は漆黒の怪鳥を貫くままに地面に向って落下。絶叫のままに自分の脇腹をもう一度抉った鉤爪の痛みに顔を顰めながらも、和真は流星の槍の出力を落とさない。
『御堂……和真あああァッ!』
自分の睨み殺す様な漆黒の怪鳥の叫びを耳にしつつも、和真はそのまま地面に突撃。爆風と轟音を伴いながら、流星の槍が爆散していく。
夜空に残る銀色の閃光は――断末魔と共に弾け散った。
◆◇◆◇
「和真! 無事なのじゃな!?」
「御堂さん!」
駆け寄ってきたベルイットとブリジットの姿に気づき、和真は堅いながらも笑顔を返した。張りつめていた気は抜け去り、もはや微塵も体を動かせる気はしない。自分の傍で倒れ、ピクリとも動かなくなった敵の様子を目にしながらも、和真は纏っていたスーツに声をかけた。
「ソフィ。変身解除」
『イエス、マスター』
弾けるようにして纏っていたスーツが散る。その衝撃に和真は僅かに体制を崩し、そのまま膝をついて倒れ込みそうになるが、人の形を為したソフィがそれを支えてくれる。
「マスター!? 今回も無茶しすぎ……!」
「悪い……。けどそんなことよりも――」
ちらりとそこに視線を向けると、ソフィもまた厳しい顔でそこに視線を向けた。
漆黒の怪鳥。
たった今倒した敵が、そこにいる。あれだけの力を持ち、危険な思想を持った敵。三体一と言う状況でようやく倒せるほどのこれまでにない敵。
そんな敵の姿がそこにある。だが、
「……ッ!」
グンッと、自分達を押しのける勢いで飛び込んできた女性がいた。アリサだ。彼女の表情の意味に気づいた和真は、自分を支えに来てくれていたベルイットやブリジット、ソフィ達を押しのけ、アリサの腕に手を伸ばす。
「貴方が、達彦を――ッ!」
「アリサ……!」
気を失っている敵の頭をめがけて、アリサが拳を振り下ろす。だが、その拳は敵の顔面に届くより早く――止まった。
和真が伸ばした腕よりも早く、アリサが彼女自身の意思で拳を止めたのだ。敵の顔面スレスレで止まる拳が震えている。それと同時に、伏せてしまっているアリサの顔から落ちた雫にも和真は気付いてしまった。
「……初めて私、自分の記憶がなくなっていてよかったって思います」
「アリサ……お前」
「記憶が残ってたら私、絶対今、止める事なんてできませんでした。止められなかったらきっと――達彦に顔を二度と合わせられなくなるところでした」
ぐしゃっと。伏せてしまっていたアリサの頭を、追いついてきた虎彦が乱暴に撫でだ。アリサはこれに素早く反応し、きっと眼つきを鋭くしたまま、
「アリサ嬢、良く止め――」
「何を気安く人の頭撫でてるんですか、虎彦!」
「おふっ!?」
和真の目の前で虎彦の身体が完璧なアッパーカットの前に宙に舞った。いいことを言おうとしていただけに、宙を舞う虎彦の哀愁漂う姿に和真は瞳を細める。そのまま虎彦が錐もみして地面に落ちたのを見送り、和真は細めた瞳のまま自分を支えるソフィをちらりと見た。
「…………」
視線の先で彼女はぶんぶんと首を振る。自分はさすがにあそこまでしないと。
だが、和真は脳裏を掠める虎彦の最後に、ソフィの頭に伸びていた腕を引っ込めた。
ガーンと言わんばかりにソフィの顔が歪むが、直ぐに我に返ったらしく彼女は眼つきを鋭くしてアリサに声をかける。
「アリサ!」
「何ですかソフィちゃん」
「ば、ばーかばーか!」
「ばーかばーかなのですよ!」
「いきなりなんなんですか!?」
素直に言えなかったらしいソフィと多分ノリだけで会話に入ったメリーが、情けない罵詈雑言でアリサに挑んだ。どこまでも天邪鬼だなと思いながらも、和真は視線だけをブリジットとベルイットに投げる。言い合いを始めた三人のアンドロイド達を尻目に、和真はブリジットに支えられながら漆黒の怪鳥の顔の傍にしゃがみ込み――、
「……っ」
暗いフードを剥ぎ取り、そこにあった顔に絶句してしまう。
「深見……さん?」
そう、アリサをこの街に連れてきた私立探偵の顔がそこにあったのだ。
「ベル、これって一体――」
「やはり、利用されたようじゃのぅ」
隣にいたベルイットがすぐさま気を失っていた深見の首元に手を添え、脈を図る。そうしてふぅっと一息をついたベルイットは、視線だけ和真に向けて答えた。
「漆黒の怪鳥とはの、文字通り闇夜に隠れる突然変異種なのじゃよ。理想だけが独り歩きし、他人を乗っ取る。突然変異種たちの中でも最も特殊な部類である――憑依型の突然変異種なのじゃ」
「……っ」
ベルイットの言葉に、絶句してしまう。和真とて突然変異種の一角。その特異性をよく知る人間として、『憑依型』の突然変異種という空想の存在を初めて認知したのだ。
「本体は依然として不明――じゃのう。なんにせよ、今回の戦いは勝利じゃ。和真、良くやったのじゃよ!」
「えぇ、そうですわね。……御堂さん?」
ずるりと、和真の身体が支えられているブリジットの腕からずり落ちた。そのままばたりと地面に転がり、和真は真っ青な顔のまま夜空を見上げた。
和真の様子に気づいたソフィやアリサも慌てて駆け寄ってきて、倒れ込んだ和真のもとによる。彼女達が自分の名を呼ぶ声が聞こえるが、それでも目は霞む。
忘れそうになっていたが……どう考えても全身の痛みが誤魔化せない。
「マスター! だから無理しすぎって何度も……!」
「御堂さん、死んじゃったら駄目ですよ! 絶対絶対ダメです!」
勝手に殺すななんてツッコミを入れる元気もない。意識が猛烈に薄れていく中で、そう言えば一つ忘れていたなと和真は気付く。
そうして和真は口端を緩め、ぼんやりと見える黒髪の彼女に向って笑みを向け、ぷっつりと意識を失った――。




